印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第1巻:page 18 -
 諾と一緒に、ムシロを調達しに行った。物置みたいなところに行くとムシロもあったが、畳が何枚かあるじゃないか。
「なあ、この畳って使っちゃダメなのか?」
「階級で縁の色と模様が決まってたり大きさが決まってるんですけど、伊周さまに伺わないと使っていいか分かりません」
「そっか、じゃあ伊周さまの所に行ってみるか」
 伊周さまを探すがなぜか諾も一緒だ。さっきお会いしてから二刻ほどだが、伊周さまは戻ってらしていた。
「伊周さま、光です。ちょっとよろしいでしょうか」
「ええ、構いませんよ、どうしました?」
 そう言われたので、部屋に入って座る。
「寝るのにムシロを探してたんですが、畳があったので使って良いか聞きに参りました」
「前に私が使っていたものですね。光は五位ですからあれを使って問題ないですよ」
「ありがとうございます。これで今夜から普通に寝れるようになります」
「いったいどうやって昨日は寝たのですか?」
 諾に言ったのと同じ説明をする。
「それは大変でしたね。下に敷物をして、上には着物を掛けて眠るんですが、あかねは知っていると思ったのでしょう」
「あかねは悪くないですから叱らないでやってください。ただの笑い話ですから。じゃあ失礼して畳を運びます。諾、手伝ってくれるか?」
「はい、もちろんです」
 ということで、畳を運ぶ。四枚あったので四往復した。普通の畳よりちょっと大きいくらいだろうか。薄いけど。
 三枚重ねてベッドにして、もう一枚を座る用に置いた。シーツみたいな布でベッドメイクすると立派なベッドになった。
 当然、寝心地も確かめる。現代の畳より若干柔らかい感じで、寝心地もいい。
「諾も寝てみな」
「あ、はい。それでは」
 畳一枚に二人寝るとやっぱ狭いな。ん? 何か、諾っていい匂いがするぞ?
「お前って、いい匂いがするな」
「そ、そうですか?」
 そう言って赤くなってるし。言っとくがBL属性はないからな、絶対に。
 諾に礼を言って帰し、ひとりベッドに寝転んで考えた。ゆかりのことである。なぜ男男なのか、なぜ男女ではいけないのか、だ。
 答えなんて見つからないのだが、食事だと呼ばれるまであれこれと考え続けた。
 
 夕食で、伊周さまに例の枕部新設の話をした。詳細は関白さまと詰めるから、安心して待っていろということだった。
 ゆかりの件もそれとなく伊周さまに相談してみる。
「伊周さま、好きになるのって、男女だからで、男同士とか変ですよね」
「変じゃないですよ。私は光が好きですし、光は私が嫌いなのですか?」
 待て、どっちの意味だ?
「き、嫌いな訳ないじゃないですか」
 し、しまった、逆に怪しい答えになったじゃないか。全然それとなく聞けなくなったので、全部話してみた。
「そうですか。もしかすると、ゆかりは男女の恋というものの経験がないのかもしれませんね」
「あぁ、なさそうですよね」
「光、あなたが教えてやったらどうです? 男というものを」
「え?」
「ゆかりが男女の恋が素晴らしいと思えば、男男というものに興味を持たなくなるかもしれません」
「いや、ですが」
「今度の荘園行くのに一緒に行ってはどうです? 誘ってみたら?」
「それはご勘弁ください」
「そうですか……」
 変な風向きなので、この話は終わりにした。
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