印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page1 -
 夏、みやこの夏は暑い。
 そもそも、夏だというのに、Tシャツでもなければ短パンでもないのだ。束帯じゃなくて、直衣のうし(普段着)だから、まだなのだけど。っていうか、帽子が蒸れて仕方ない。
「あんたってどんなの書いてるの?」
 ゆかりが言っているのは、ラノベのことだ。現在進行形で執筆中だったりする。
 しかも、ゆかりの家で、だ。
「ちょっと見せてよね」
 ゆかりに奪われた紙には、こんなことが書いて合った……
 
昔、遠い、ずっと遠いところでA long time ago, in a galaxy far, far away……
 横暴な帝国に対し、自由を求める人々は反乱を起こした。
 反乱軍を指揮する王女は帝国の暗黒卿に捉えられそうになったとき、望みを託してふたりの赤ちゃんを救命艇で逃がした。
 女の子は細長い筒状の救命艇へ、男の子は球体の救命艇へ。』
 
「ねえ、言葉の意味が分からないんだけど」
「細かいことは気にすんな、いいから読め」
 
『男の子の乗った船は、川に落ちた。
 女の子の乗った船は、竹やぶに落ちた。
 地上では、ある年寄り夫婦が仲良く暮らしていた。
 ある日のこと、おじいさんは山へ竹を取りに、おばあさんは川に洗濯に行った。
 竹を取りに山に入ったおじいさんは、光る竹を見つけた。
「こりゃぁ、どうしたことじゃぁ、竹が光っとるわい」
 珍しい竹なので、おじいさんはその竹を切って持ち帰ろうと思った。すると、竹がひとりでに割れたので、お爺さんはまた驚いた。
「なんと光る竹の中から、めのこ女の子の赤ちゃんが出てきたぞい。こりゃあ、たまげた」
 おじいさんは女の子を自分が着ていた着物でくるみ、大事に抱えて家に帰った。
 川で洗濯をしていたおばあさんがふと見ると、川上から大きな桃が流れてきた。
「なんと大きな桃でしょう。持って帰って、おじいさんと食べなくちゃ」
 桃を川から拾うと、おばあさんは家に持ち帰った。
 おじいさんが家に帰ってきた。
「今帰ったわい、ばあさん、驚け、赤ん坊を拾ったぞい」
「あら、まあ。可愛いめのこだこと。そうそうおじいさん、さっき川で大きな桃を拾ったんですよ」
 それじゃあ早速食べようと、おじいさんが包丁を持って切ろうとしたら、桃はひとりでに割れた。
「桃を切ろうとしたら、また赤ちゃんが出てきたわい。こりゃあ、たまげた」
「元気なおのこ男の子ですね、おじいさん」
「わしらにこのふたりを育てろということじゃろ」
「きっと、子供のいないわたしたちに、神様が送ってくださったんでしょう」
 そう言って、男の子には百太郎ももたろう、女の子には華虞耶かぐやと名付けたという。』
 
「桃から出てきたなら、桃太郎の方が良くない?」
「それじゃ丸パクリになっちまうだろうが」
「ちゃんと日本語で話してよね」
 
『ふたりの子供はすくすくと育った。
 華虞耶は虞美人草ひなげしの名の元となった美人のごとく可憐な美少女となっていた。
 妻に欲しいという男たちが連日連夜押しかけてきている。
 百太郎は立派な武人に育っていた。
 48の必殺技と52関節技サブミッションを会得し、合わせて百であるため、百式とも呼ばれた。』
 
「で?」
「でって?」
「これが面白いと思ってるわけ?」
「どう、かな? ……でもこの後、百太郎は鬼退治をするし、華虞耶は大勢の男を手玉に取るぞ」
 いわゆる逆ハーレムだな。
「ふ~ん。これさ、別々の話にした方が良くない?」
「……ですね」
 やっぱりか。
 パロディーはオリジナルを超えられない。ならば華具夜をヒロインにして逆ハーレムエロコメにしてやるか。ゆかりが引くくらいの濃厚なすっごいのを書いてやる。
 なぜ、こんなことになっているのかというと、話は今朝にまで遡る。
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