印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page2 -
 朝、目が覚めてから、俺は色々と考えていた。
 茶店の2号店として、うどん屋を準備している。うどん屋とはいえ、蕎麦そばも出したい。単純にうどんも蕎麦も食いたいからだ。
 醤油造りは味噌造りをしている人たちが作っているから、順調みたいだ。餅は餅屋、というか醤油は味噌屋だ。
 鰹節も本枯節ほんがれぶし(かびを付けたもの)まではいかないが、結構いい感じになってきている。
 これで結構ちゃんとした出汁だしも作れる。
 うどん屋にもいなり寿司を置くつもりだ。やっぱり、取り合わせとしては最高だろう。
 まあ、現時点では日本初のカップリングなのだけれど。
 後、欲しいのがガラス。
 この原理は簡単で、炭酸カリウム(K2CO3)と二酸化ケイ素(SiO2)を一緒に高温で溶かすだけだ。
 炭酸カリウムは植物を燃やした灰の中に含まれるし、二酸化ケイ素は珪砂けいしゃだ。要は石英のことで、これの結晶は玻璃はりというが、水晶とかクォーツと言った方が分かり易いだろう。釉薬ゆうやく(うわぐすり)として灰を焼き物に使っているのは、同じ反応によるガラス化である。だから炭酸カリウムを取り出したい。これは灰を水に溶いて、何度か濾して、水を蒸発させるだけ。不純物がない方が綺麗なガラスになるだろうし、炭酸カリウムがあると石鹸(カリ石鹸)も作れる。
 ちゃんとした板ガラスにするのは難しいが、小さいものならできるだろう。鋳物いものや焼き物の応用でなんとか形にしたいところだ。
 なお、カリ石鹸というのはジェル状である。メソポタミア文明の粘土板に油1に対し5・5の灰を混ぜて作るとくさび形文字で書かれたものが発見されているという。普通の石鹸は水酸化ナトリウムで作られるが、カリ石鹸は皮膚疾患に使われるくらい優しい石鹸で、保湿効果にも優れるという。台所用石鹸にも使われているから、食器も洗えるし洗顔やシャンプーにも使える。何より植物の灰と植物の油から作る純植物石鹸だから環境にも優しい。
 俺らしいことを言えば、炭酸カリウムはカンスイの主要成分でもある。カンスイには鹸水かんすいと書くアルカリ性水と、鹹水かんすいと書く塩水があるが、炭酸カリウムは前者の方だ。つまり小麦粉を鹸水で練るとラーメンに、鹹水で練るとうどんになる。炭酸カリウムだと生麺の延びはイマイチだが、茹でてからの弾力はいいらしい。
 ちなみに、にがりの方は塩化カリウム(KCl)である。
 娯楽が少ないのもなんとかしたい。
 考えているのは紙芝居と人形劇の中間のようなもの。単に人形までは作る技術がないためだが、絵を描いて切り抜いて、棒を付けて動かすようにして、ひもで、目パチと口パクくらいできるようにしようと思う。それを操作しながら声をあてる。ストーリーによっては、子供向けも大人向けもできるだろう。本格的にやったら人形浄瑠璃じょうるりだな。
 信長は信長で、凄いことやってるし。
 信長はいい人ができて、伊周さまのところを出ていったので、会うことも減っている。同じ枕部だが、俺のチームと信長のチームはやってることがまったく違うからだ。
 って、そういえば信長と約束してたっけ。
 俺は急いで着替えると、約束の場所に向かった。
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