印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page10 -
 以下は続き部分の要約である……
 
 帝と三人は敵、酒呑童子しゅてんどうじの情報を求めていた。
 どうやら鞍馬くらま山にいるらしいと分かった。
 酒呑童子というくらいだから、酒を飲むに違いない、ならば八岐大蛇やまたのおろちと同じように酒を飲ませ、酔い潰せばいいのではないかということになった。
 しかし、晄明こうめいはもっと確実なものにしましょうという。
 まず、炭焼きの処へ行き、木酢液もくさくえきを大量に手に入れた。竹を管にし、木酢液を鍋に入れ、蒸気を竹に通し、出てきたものだけを集めた。それを少しの酒に混ぜ、たるに詰め、上質な酒が出来たと触れ回った。
 ほどなく、夜盗が現れ、それを奪っていった。
 跡をつける四人。
 大勢の夜盗たちは、酒を浴びるように飲んでいた。しばらくすると、夜盗の半分は動かなくなった。流石の酒呑童子もふらふらになっている。
 今です、主上おかみ
 颯爽さっそうと剣を振りかざす帝、酒呑童子は目がよく見えないのか、ただ腕を大きく振り回すだけだった。
 此直これなお桑瀞くわとろは、酒呑童子をかばおうとする敵を倒していった。
「えい!」
 見事、帝の剣は酒呑童子を貫いた。
 勝利しての帰り道、なぜあの酒で、目が見えなくなったりしたのですかと帝に問われ、晄明こうめいは言った。
「あれは、酒と区別できない毒なのです、真似すると危険なので誰にも教えないでください」
 四人はこれまで以上の信頼と友情で結ばれ、帝の世はずっと長く続いたという。
 
 ……どうだ?
 帝が活躍したぞ。
 まあ、かなりのヨイショも入ってるし、俺がモデルの晄明が活躍したけどな。
 ちなみに、だ。
 この話の中で何をしたのかというと、メチルアルコールの蒸留である。植物にはメチルアルコールが含まれているから、どんな酒でも少量は含有してしまう。どのくらい飲むと危険かというと、メチルアルコールのみなら10mlで失明、30mlで死に至る。この30mlというのは1オンス、いわゆるワンフィンガー分にあたる。メチルアルコールだけだとワンショット(一杯)で死んじゃうってことだな。普通の酒だとどのくらい含んでいるかというと、最もメチルアルコール含有率の高いワインを用意したとして30本で失明、90本で死ぬことになるが、絶対飲めないし、ムリして飲んだとしても急性アルコール中毒になる方が先だろう。蒸留酒では、最初の蒸留分にメチルアルコールが多く混入するが、実際に検出された輸入ブランデーでは2リットル(約3本分)ほどで失明するという含有量のものがあったという。
 つまり、売ってる酒は気にしないで飲んで大丈夫ということだな。当然だけど。
 メチルアルコールは植物に含まれるのだから、木酢液にも当然含まれている。これを蒸留して、酒に混ぜて飲ませたってこと。適当な蒸留で上手くいったことにしてるけど、物語だから問題ないよな。
 
 字が書けるようになったかというと、バカにしないでもらいたい。高校生なのだからもちろん書ける。
 ほぼ、平仮名ひらがなで書いてるから。漢字だって書いてるけどな。
 つまりだ、万葉仮名はひとつの音にいくつもの字があるから、前に諾が言ったように何百も覚えないといけないが、ただ書くだけなら5五十音に1種類でいいのだ。
 なので、平仮名に最も似た万葉仮名をゆかりたちに書いてもらって、ちょっと練習して、それっぽく平仮名を書いているだけ。だから、他の人の書いたものは読めないが、自分のは読めるし、みんなも俺が書いたのは読める。まあ、俺が読めるようにと、みんなも同じ仮名で書いてくれるようになったし。
『平仮名』だと教えたら、平安京たいらのみやこ相応ふさわしいとまで言われた。ちなみに片仮名カタカナは寺で経文の読み下しなどで使われたものだという。
 今度行ったら確かめてみたい。
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