印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page16 -
「そうそう、羅述、読みましたよ、とっても面白かったです」
「「「ありがとうございます」」」
 定子さまはにこにこしているだけだが、俺はふかぶかと頭を下げた。
「主上はどれが面白かったですか?」
 ゆかりのやつ、いきなり聞きやがった。ブービーあたりから聞いて、最後に優勝とドベを発表してもらいたいものだ。
「そうですね……このちゃんのも良かったのですが、やっぱり枕辺佐光まくらべのすけひかるのでしょうか。何かちんが活躍してるみたいで恥ずかしかったですが、一番わくわくしたのはこれでした」
 やった! 一番だ!!
 って、あれ? 何か忘れてる?
「一番面白くなかったのはどれでしょう?」
 聞いてみた。
「そうですね、ごめんねゆかり、これはちょっと苦手でした」
 しょんぼりするかと見ると、ゆかりもにこにこしていた。
 なぜ?
 
 以下、帝の総評をまとめておく。
 定子さま:すっごくいいです、でもあんまり本当のことばかり書かれても……
 さや:未来人をちょっと名前だけ変えた話ですよね。
 ゆかり:ちょっとこれは……めのこはこういうのが好きなんですか?
 飛鳥:報告書ですね。分かりました。
 しずか:難解で意味が分からないのですが、勢いだけは伝わってきます。
 諾:言っていることは分かりますから、もうちょと工夫するといいと思います。
 俺:単純明快で勧善懲悪かんぜんちょうあくなのがいいのと、朕がカッコいいですね。
 
 もう一度読んでから帰しますと、羅述は帝が持って行かれた。
 俺のは作戦成功ってとこだろうか。評価をする人がどういうのを好むか考えて書いたものだから、純粋な実力差によるものじゃないしな。
 食器を持っての帰り道、ゆかりに聞いてみた。
「なあ、お前ってドベだと言われて笑ってたけど、なんでだ?」
「ドベってムカつく言い方ね。べべとかならまだ可愛げがあるけど」
 もしかしてドベって京言葉ひょうじゅんご
「あれ? 意味分かるのか?」
「一番最後ってことでしょ、ウチが何で平気なのか分からないの?」
「ああ」
「あのね、ウチは書き直さなかったでしょ? 多分、主上はお嫌いだろうから、一番ダメってされると思ってなの。だってあんたに罰を与えるなんてしたくなから。それにあんたが一位だったら、ウチたちと結婚するんだもん」
 たまにデレられるのは困る。
「いや、結婚するんだもんって」
「決まりだから。主上もご承知のことだから」
 うーん、どうしよう。
「分かった! 俺も男だ。でもな、仕事が忙しいから、それが済んでから考えるってのでいいか?」
「うん」
 ゆかりはもじもじしながら頷いた。
 もちろん、仕事が済むまでってのは口実だ。
 引き延ばし作戦ともいう。
 仕事なんて、いくらでも作れるし、いくらでも忙しくできるんだから。
 ということで、忙しくなくてはいけない俺は、うどん屋をスタートさせることにした。
 店は大体できているから、スタッフ集めと、料理の指導をしなければならない。蕎麦そばの方もまだだったし。
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