印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page27 -
 自室に戻り、考えた末、主人公を帝ではなくやっぱり『桃太郎ももたろう』にした。
 諾が入るので配役を変えて、内容もちょっといじった。きびだんごは困るので、いなり寿司に変えたし、悪役も変えた。
 その後、人数分書き写さなければならなかったのが大変だった。コピー機が欲しい。あとパソコンも。
 今度台本を作ったら、各自で写してもらおう。
 絵は酒呑童子で描いてあるし、足りないものもあるから作らないといけないな。
 主役を変えたことを伊周さまに伝えに行くと、それでも最初に見ていただきましょうとのことだった。
 
 翌日、枕部に行くと、ちゃんとみんなが集まっていた。諾は嬉しくて仕方ないようだ。
 ゆかりとしずか(主にゆかりだろうが)から説明も済んでいるようで助かる。
 芝居の内容を説明して、台本を渡した。
 最初に『本読み』をする。
 現代の本読みは簡略化されて、初見で役者自身が読み合わせていくが、本来は違う。
 誰が読むかというと、書いた人だ。
 作者なら、漢字をどう読むか、どういう気持ちなのか、発音やイントネーションまで全部分かっているのだから。ということで、本読みをするのは俺である。
 ふっちゃけモロ桃太郎(明治以降版)なんだけど。
 配役を発表し、特に自分のところは良く聞いているように言って読み始めた。
 芝居の台本なので、ト書きがあって、上手から入ってくるとか、下手にハケるなども書いてあるが、そこは読まなかった。
 で、失敗。
 みんなきょとんとしている。
 上手と下手などの意味や、ト書きというものについて説明して、もう一度読んだ。
 次は、『読み合わせ』をする。
 最初に、声はちょっと変えて演じるように頼んだ。役柄に合わせるようにするのである。
 まあ、本読みを2回したからか、大体思った通りにやってくれた。気づいたところを注意して、もう一度だ。
 それから、俺のことは監督もしくは、超監督と呼ぶこと。
 意外に上手かったなと褒めることも忘れない。
 次は『立ち稽古』である。
 手を人形代わりにして動くだけだ。
 これはブーイングが起きた。
 しゃがんで動けといったから。きついのもあるが、別の理由もあった。
 飛鳥と諾は袴だからまだいいが、うちぎだけの3人はしゃがんで動くとすそが開くし、開かないように動くのは大変だったからだ。
「ねえ、何で立ってじゃダメなわけ?」
「いや、そういうものだから」
「……穴を掘るとか」
「ムリだろうな」
「皆が袴を履けばよいぢゃろ?」
「だな。明日は袴を用意してくれ」
 今日のところは我慢してやることになった。裾が開いても絶対に見ないと約束させられて、だ。
 また大工を頼んでステージというか囲いを作ろうと思った。
 
 みんなはうどん屋に行くという。
 俺も飽きつつあるのだが、付き合うことにした。
 麺は好きなので毎日1食が麺でもいいのだが、たまにはパスタとかも食べたいところだ。そういえば、トマトも唐辛子もないのだが、イタリア人は何を食ってるんだろう?
 シンプルなアーリオ・オリオ・ペペロンチーノだって、アーリオにんにくオリオオーリブオイルはあるが、肝心のペペロンチーノとうがらしがないのだから作れない。ちなみに、ペペロンチーノが男性名詞なのは形状からだろう。
 スパイスもほぼないと考えていい。
 胡椒が同じ重さの黄金と取引されたという話があるが、それだって中世のことで、当時一握りの胡椒で牛一頭だったそうだからどれほど高価なものかが分かる。
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