印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page28 -
 いずれがアヤメかカキツバタという言葉がある。両方とも美しく甲乙付けがたいという意味だ。これに花菖蒲はなしょうぶも含め、アヤメ科アヤメ属という同じ仲間である。
 そのアヤメ科の仲間に、クロッカスとサフランがあって、このふたつもそっくりだ。いずれがクロッカスかサフランかというところ。
 このサフランの方は、花のめしべだけを集め、乾燥させてサフランという香辛料を作る。クロッカスで作るとハーブティー止まり。ひとつの花に1本しかないめしべをひたすら集め、それを乾燥させるのだから貴重で高価なのは当然だろう。
 まあ、これらがアヤメ科なのに対し、菖蒲しょうぶはサトイモ科なのが一番ややこしいかもしれない。
 サフランの話をしようと思って長くなってしまった。
 日本で香辛料がそれほど必要とされなかったのは肉食があまりされなかったことによるだろう。
 江戸時代の香辛料といえば、大根だいこんねぎ紫蘇しそ生姜しょうが茗荷みょうが山葵わさび山椒さんしょうゆずと平安時代と大差ない。違うのは江戸時代には唐辛子があって、あの偉大なる『七味唐辛子』が存在することである。
 うどんを食うたびに、何度七味が欲しいと思ったことか。
 胡椒こしょう桂皮けいひ(シナモン)、丁字ちょうじ(クローブ)は平安時代以前から輸入されているが、当然のごとく薬であって、高価なものだ。鬱金うこん(ターメリック)は室町時代と言う人もいるが、実際は平安以前から入っている。
 なお、中国ではウコンのことを薑黄キョウオウと呼び、日本のキョウオウのことを鬱金ウコンと呼ぶそうだ。英国でチコリーChicoryというのは仏国ではアンディーブEndiveで、仏国のチコレChicoréeは英国のエンダイブEndiveだから、同じ現象といっていいだろう。
 などと考えつつ、うどん屋に着く。
 山葵とネギを入れた蕎麦つゆに天かすを浮かべて、盛り蕎麦に持参の海苔を散らして手繰った。多分、これは千年くらい後の食べ物かもしれない。
 瑠璃にも芝居の話をすると、うどん屋はもう店員だけでも大丈夫だから、仲間に入れろという。明日から混ざってもらうことにした。また配役やら内容やら変えなくてはならないが、みんなはそれでもいいという。まあ、一番大変なのは俺だしな。
 女の子たちはわいわい話しているので、俺だけ先に戻ると告げた。
 また大工のところである。
 枕部専任にしてもいいかもしれない。
 ちなみに、修理職すりしき所属の大工だが、枕部に大工がいたっていいだろう。
 ダメかな?
 大工というのは大体現場にいるから、修理職に行って、来てくれるように伝えてもらうだけだ。枕部の仕事だからと、すぐに呼んでまいりますというので、枕部で待っていると伝えて戻る。
 まあ、いつものことなのだけど。
 予め作りたいものを図にしておく。
 前面は暗い色にして、幕を開け閉めできるようにしたいし、背景を吊せるような仕組みも欲しい。背景がぱっと変わったら、きっと喜んでくれることだろう。
 そうこうするうちに、大工が到着。
 早速、作りたいものを伝えると、すぐに作りますという。演劇の立て込みとかを考えると、それほど時間がかかるものでもないのだろう。
 ということで、業務は終了。
 馬(白台)のところに寄ることにした。
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