印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
携帯・スマホからもご覧いただけます⇒

第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




  (ルビ表示が正しくない場合)


横 縦     並 大 特大     G M
- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page31 -
 衛姥は、床に体育座りのような格好でいた。腕はだらんとして床に着いているから、真っ白になったボクサーのようでもある。
「お前達にはこれを使って、鬼を退治してもらう」
 道隆さまが言われた。
「俺にこれを動かせと?」
「いや、お前にはできん。なぜかは分からぬが、14歳のめのこでないと動かせぬのだ」
 え?
 どこかで聞いたことのある設定だな。いや、あっちのは女の子じゃないのもいたけど。
「諾は16ですから、ゆかりとしずかで、ということですか」
 俺が聞いた途端、別の声が響いた。
「いや、何、ここ!?
 いきなり定子さまが現れた。
 そう言えば定子さまも14歳だった。もうひとり女性もいたが、見たことがない人だ。
「お前たち3人、定子、ゆかり、しずかで戦ってもらう。枕辺佐は参謀、諾は3人の介助をせよ」
「父さま、ウチには何が何やらさっぱりなんやけど」
「道隆、これはいったい何え?」
「詮子、このようなところへ突然呼んで済まない。お前以外ではこの者たちの指揮がれぬのだ」
「指揮などと、前に妾はできひん言いましたやろ。知ってたら来たらへんかったのに」
 皇太后ってことは帝のご生母さまで、道隆さまの妹だから、定子さまは姪であってかつ息子の嫁である。
 声的にはナス好きな信楽焼しがらきやきたぬき? 定子さまも帝も勝てないのも頷ける。
 その後、晴明さまから詳しい説明があって、皇太后さまも納得されたようだ。ゆかりは納得してないみたいだけど。
「このような物言いでは何かと不都合、いささか砕けた喋りをさせてもらいますゆえ、絶対に口外せぬように」
 まあ、おしとやかな口調で指揮をするのはムリがあるもんな。それを他人に言うなってのは、ご生母の対面もあるから当然だろう。詮子さまは動きやすいように羽織っているものを取って、うちぎだけになられた。
「じゃ、行くわよ! みんな、着替えて!」
 って、ほぼ別人じゃないか。まったり京都弁だった人とは思えない。
 ちなみに、方言というのには2種類ある。地方ごとの言葉と、コミュニティーの言葉。日本中から人が集まったら、まず意思疎通は不可能だ。だから公家言葉とか武家言葉ができ、それを話すことでコミュニケーションが取れるようになる。
 もしかすると、詮子さまの地が今の喋りで、まったり京都弁はコミュニティー用なのかもしれない。
 着替えに行っている3人が戻るまで、簡単なブリーフィングをした。衛姥えいばを動かすには各々の同調とやらが必要だという。まずはその同調をすることから試すらしい。
 着替えて来た3人はというと……
「何やこれ、恥ずかしいわ」
「……透けとるん」
「見るなー! 光、見たら殺すから!」
 いや、見ないと指示できないし。
 みんなには予め乳帯符が配られた。結構メジャーなものだったのかもしれない。もちろん、離れても指示が聞こえるようにするためだ。
 零号鬼れいごうきはしずかに合わせたプロトタイプなのでしずか、初号鬼しょごうきにゆかり、弐号鬼にごうきに定子さまとなった。
 単に好きな色を選んだのかもしれない。零号鬼は青、初号鬼が紫、弐号鬼は赤である。
 赤鬼・青鬼は分かるけど、紫鬼って……ウニか?
 どうやって動かすのかというと、鬼もどきの首の後ろに穴が空いていて、そこに入るのだという。
第2巻:page32 < 次  枕部之印  前 > 第2巻:page30

【お知らせ】
広告のお申し込み・当ページプログラム販売など承ります。委細メールにて。
(著作表示より送信)
 
▽ 基礎知識 ▽

平安用語の基礎知識
 
関連用語の基礎知識