印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第2巻:page48 -
「光はどんなのにするんですか?」
「まったく考えてない。いっつも思いつきだから」
「思いつきであんなのが書けちゃうんですか? 凄いです」
「いや、それよりさやのを考えようよ。やっぱ恋愛ものがいいの?」
「女官の興味はその一点だけですから」
「そう?」
「はい」
「やんごとなき方に見初められるとか?」
「そこまでは畏れ多いですけど」
「じゃあさ、沢山の人から求愛されるとかってどう?」
「好きだと思います」
「ならさ……」
 逆ハーレムについて説明した。
「でも、帝を女性にして大勢の男がかしづくってのはダメな」
「何でですか?」
「いや、大奥でそういうのがあったから」
「大奥?」
「こっちの話」
「でも、女帝というのもいらっしゃいますよ。推古すいこ天皇とか有名ですし」
「飛鳥・奈良時代には多いからな。でも、男を集めた人はいなかったと思うよ」
「そうなんですか? つまらないですね」
「いや、元々皇后さまなんだから、集めちゃマズイだろ」
 女帝というのは、天皇が崩御されて、皇后から帝になった人なのである。第一、女性の場合、男が多ければ子供が多く生まれるということにはならないし、帝が出産で休んでるのもマズいだろう。
「でも、そういう話は面白そうじゃないですか」
「ま、さやがそう言うなら書いてみてもいいとは思うけど」
「はい。考えてみます」
 料理が運ばれてきた野で、ちょっとずつ分けて食べた。茶店と合わせると、結構食ったな。
「これからどうします?」
「んと、まだ日も出てるから、どこか行こうか?」
「はい。あの、光の馬が凄いのだって聞きました。見せてもらっていいですか?」
「いいよ、じゃ行こうか」
 ということで白台のところに行った。
 厩舎ではちょうど信長も馬を連れ出しに来ていた。
「ゾロ、どこかに行くのですか?」
「おう、源氏みなもとうじか。ん? 女連れとは珍し、くないか、ひとりだけというのは珍しいな」
 俺ってどんな風に見られてるんだろう?
「さやが馬が見たいと言うものですから」
「良いではないか。儂は見回りがてら至遠ジオンを走らせてやろうと思ってな」
「ジオンって、名前付けたんですか?」
「ああ、源氏を見ろうてな。貴族連中のように丸を付けるのは嫌なのでただの至遠だ。遠くにいたると書く」
「いい名前ですね」
「そうであろう。では行って参る。邪魔しては悪いからな」
 そう言うと信長は走り去って行った。
 俺が白台の前に行くと、嬉しそうに頭を近づけてきた。首を撫でてやる。
「これが、その馬ですか」
「綺麗でしょ? 見たことがない人は気味悪がったりするけど、俺の時代だといい色ってことになってますから」
「でも、これって白馬の節会あおうまのせちえに使われる馬じゃないんですか?」
「いや、白いでしょ?」
「そうじゃなくて、昔は黒馬の節会あおうまのせちえ、黒い馬って書くんですが、だったのが、何十年か前から白い馬を使うようになって、白馬はくばと書いて、昔通りにあおうまと読むって聞きました」
「ふ、複雑ですね。黒って書いてアオだったのが、白って書いてアオになったんですか」
「はい。それに使う馬だと思うんですが」
「え? って? あ、ゾロがどこかから連れてきたんだけど、そんな馬だったの!?
「勝手に連れて来ちゃったんですか?」
「多分、許しはもらったとは思うんだけど……ちょっと心配になってきた。ゾロはどこに行ったか分からないし」
「まあ、正月7日に使うだけですから、それ以外はいいのかもしれませんけど」
「どうしたらいいですか? 誰に聞くと分かるのでしょう?」
「伊周さまに聞かれてはどうですか? 悪いようにはされないと思いますし」
「ですね、この時刻だと家かもしれないので、帰ってみます。さやも来ませんか?」
「はい。もちろんです。でも、光、言葉が戻ってますよ」
「あ、ごめん。さや、うちにおいで」
「いえ、そこまではならなくても」
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