印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第3巻:page6 -
「捜査は振り出しね」
「……光は何か手がかりはない?」
「一緒やったんやから、何か分からへんの?」
「あ、ああ、実は……」
 起こったことを話した。
「「「えー!」」」
「何ぢゃ、どうした?」
「……光が触ったって」
「光兄ちゃん、まさかとは思うけど、お兄ちゃんの真似して変なこと企んでないよね」
「ち、違うって。いや、俺じゃなくても確かめられると思うんだ。びっくりして力一杯掴んだから、多分、赤くなってると思うし」
「じゃ、ウチらで調べればいいか」
「ぇ……」
 そんな、ゆかり、俺に、ぜひ俺に!
「何をがっかりしておるのぢゃ?」
「……すけべ」
 だからそれを言うなって。
「あ、それでな、ゆかりとモトちゃんは除外して大丈夫だぞ」
「「何でよ!」」
 ハモってるし。
 喧嘩ばっかしてるけど、息は合ってるな。
「いや、掴んだ感じでな……詳しくは話せないことなんだが」
「まさか光、蔓塀垂つるぺたじゃなかったとか言うんじゃないでしょうね!」
「何よ、つるぺたって?」
「む、胸が小さいって意味らしいわ……光語で」
「そう、何だそんなことか」
「あんた、怒らないわけ?」
「まだ10歳だから全然平気。あんたは14よね、ぷっ(笑)」
「何? 泣かされたいわけぇ?」
「止めろって、ゆかり、伊周さまの前だぞ」
「あ、ごめんなさい」
「べぇーだ」
 謝るゆかりに、べーってしたのはモトちゃんである。
 ということで、大変残念なことだが、女性陣だけでの捜査が決行されつつある。
 と、思ったのだが……
「決まったわ、光」
「な、何が? 犯人が判ったのか?」
「違うの、あのね、やっぱり光に調べてもらうことにしたの」
「何で急にしおらしくなってるんだ? ゆかり」
「だから、ひとり1分(現代での3分に相当)ずつ調べてもらうことになって……」
「え? それって……」
 俺がするのか?
 捜査官に就任できちゃうのか?
「……ゆかりとモトコは除外」
「そうぢゃな」
「当然やね」
「裏切り者! ウチも混ざるから」
「あ、あたしもいいわよ。光兄ちゃんが見たいっていうなら」
 何が目的なんだ、こいつら。
 今度は俺が部屋にいて、ひとりずつ調べることになった。
 色とか見るから、伊周さまとは逆に、燭台を集めてできるだけ明るくするという念の入れようである。
 もちろん、俺の提案ではない。
 睡眠を邪魔するのは悪いと、他の泊まり客から始めた。
 いいのか? この人たちは?
 
 一人目、俺の前で帯を解く。
「あの、胸だけでいいんですが……」
「大丈夫ですから」
 じーっと見る。
 色は変わってないな。
「あの、触ってみてください。ちゃんと確かめてもらわないと」
「はぁ」
 触る……しっとりしているのは汗のせいだろうか。
 多分、この人じゃない。
 二人目、肩から脱いで、上半身だけを出した。
 最初の人よりちょっと大きいか。
 いい形で、色の変化もない。
「触らないのですか?」
「はぁ」
 触れというなら触るのはやぶさかではない。
「あの、片方だけだと判らないんじゃないでしょうか、両方触ってみないと」
「ですか」
 まあ触りますけどね。
 これも違うと思う。
 三人目、ちょっと小ぶり。
 色の変化もないし、触った感じも全然違う。
 四人目、凄い……思わず両手で触ってみる、ふかふかだが重い。体つきは細く、童顔なのに何と言う破壊力を秘めているのだろうか。
 それはともあれ、赤くもなってないし、この人でもないだろう。
 彼女たち4人が終わったので、お礼(捜査協力に対してだぞ)を言って休んでもらう。
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