印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第3巻:page11 -
 その王子さまにしずかが言ってきた。
「……光、音流府に行かなきゃ」
「え? 今日ってそうだっけ」
「……そう」
「お前が言うならそうかもな、じゃ白台を返したら行くか」
「……うん」
 白台を連れ帰って、それから音流府に向かった。
「遅かったじゃない」
 詮子さまは既に準備万端である。
「あ、すいません。みんなが馬に乗るっていうもので」
「ヒカルの働きは知ってるからいいけど、知らないと遊んでいるようにしか見えないわよ……ねぇ、ヒカル?」
「はい、何でしょう」
「あの子たちは何?」
 あ、みんな来ちゃったんだな。
「枕部のみんなが来ちゃいましたね」
「一応秘密なのよ、ここ。友達を気軽に誘っていいとこじゃないの」
「みんなこの前の戦闘にいましたし、いなかったのはモトちゃんだけですから」
「あら、ホント、原子だわ。あの子も枕部なの?」
「らしいです。上からのお達しで」
「そう、なら仕方ないわね。しかしあんたも大変ね」
「はい……」
 話ついでに、いつも思ってた疑問を晴らしておこう。
「あの、詮子さま、衛姥って食べたりしないで動くんですか?」
「そうよ。鬼だもの」
「鬼ってそうなんですか?」
「この世のものじゃなくて、別の世のものだから、そっちから力の元みたいなのを受け取ってるらしいけど。まあこっちで何か食べてもいいらしいし」
「ってことは、ずっと動けると」
「そこまで分からないわ。晴明が知ってるかもしれないけど」
「衛姥って人目に付いても大丈夫なんですか?」
「大丈夫なんじゃないの? 怖がる人もいるでしょうけど」
 力は強いし、人よりずっとデカい。どのくらいかというと20メートルくらいだろうか。
 司令室は地下3・4階程度だが、そこから一番下へ降りるには更に4・5階分以上はあるだろう。乗り降りする部分は司令室よりちょっと下くらいだけど。通常、1階あたり最低2.85メートルとして、7~9階とすると19.95~25.65メートルだから、感覚的な階数と体長が大体合っていると思う。
「そうそう、あんたこの前の戦闘、そのままやってたわね」
「そのままと言われますと?」
「衛姥ってこれが最低の大きさで、もっと大きくなるのよ」
「そうなんですか?」
 まあ、羅螺もデカくなってたから、そういうのはあるのかもしれないな。
「あたしはそう聞いたけど? 聞いてなかったんだ。それじゃムリよね」
「多分あいつらも知らないかもしれません」
「それでかぁ、岩を持つのが大変とか言ってたのは。倍の大きさになれば軽々だったのに」
「どのくらいまで大きくなれるんですか?」
「よく知らないけど、この世を簡単に吹き飛ばせるくらいだって」
「凄いんですね……」
 もしかしたら俺の目が輝いたかもしれない。
「試しちゃダメよ。この世が吹き飛んじゃうから」
「分かりました」
 そういう意味じゃないんだけどな。
 現代にあって、この時代にないもの、まあ殆どのものがないのだが、実際一番困っているのは重機がないことで、蒸気機関も内燃機関もないし、電気もなく、動力というと人力か牛だ。
 やりたいのは開墾とかじゃなくて、道路整備とか水路の拡幅である。物の流通手段は陸路か水路なのは変わらないが、道で困るのは舗装ではなく実は峠の存在というのが大きい。この世が吹き飛ぶなら、山くらい平らにできるんじゃないかな。まあ、桶狭間はいじってはいけなさそうだが。
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