印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第3巻:page16 -
 翌日、集まったみんなに俺は宣言した。
「今後、衛姥による道路整備を主にみんなにはやってもらいたい。俺は、万斎家準備はあるが、建物が建つまでは余裕もあるから、大抵は一緒にできると思う。もし俺がいないときは諾の言うことを聞いて作業してくれ。乳帯符は身に付けておくから、何かあったら指示はするつもりだ。それと、瑠璃は酒造りの方も手伝って欲しいんだが、お前、馬って乗れるか?」
「この前のが始めてやし」
「そっか、じゃあ馬車作りをしなきゃいけないか。それには飛鳥にも手伝ってもらいたいと思ってるんだ」
「分かったのぢゃ」、
「ウチは何すればいいの、光兄ちゃん?」
「え? モトちゃんも何かするつもりなのか?」
「当たり前じゃない。枕部に入ったんだから」
 あ、あれって本当に入るつもりだったのか。牛車に乗る口実だと思ってた。
「じゃあ、モトちゃんは俺の手伝いな」
「うん、頑張る!」
 
 その後、詳細な計画を説明していった。
 まず、現場では人形劇をする。楽しんでもらうこともあるが、親しみを持ってもらうためである。衛姥だの騒音だのあっても、知らない朝廷の役人がやっているのと、人形劇で楽しませてくれた人がやっているのでは、民衆の感情も違うと思うんだ。もし、評判になったら、行って迷惑がられずに歓迎さえしてもらえるかもしない。
 工事は、峠を削ったり道をなだらかにしたり広げたりする。
 まず、京から鴨川・淀川を整備して摂津国との水路を確保し、それから東海道を甲賀から鈴鹿峠を抜ける道を整備する。その後、北陸道を下りながら峠を整備して、冬までには越後まで終えるつもりだ。その間は京を離れるので、その前に万斎家は始めておきたいと思っている。
 京を離れたくないという者がいたら、それでもいい。万斎家や亀屋・鶴屋の面倒を見てもらいたいから、ありがたいくらいだ。
「なお、本作戦を『道路補完計画』と呼称する、以上!」
 全体ではここまでだな。
 
 飛鳥と瑠璃だけちょっと来てくれ。ふたりを呼んで3人での打ち合わせだ。まあ、みんないるのだが、聞かれて困ることでもない。
「お前ら、バネって分かるか?」
「聞いたことがないのぢゃ」
「知らんけど?」
 だよな。
 本格的なバネの登場って15世紀くらいだから。
「馬車って分かるか? 牛車みたいなのを馬で牽くやつで、ずっと速く動かすものなんだけど」
「聞いたことがないのぢゃ」
「知らんけど?」
 だよな。
 日本で馬車が使われるのって明治以降、江戸時代なんて禁止されてたから。
 どうしようもないかというと、そんなことはもちろんない。作ればいいのだから。
「じゃ、馬車を作るから。車大工(牛車を作っている人)に手伝わせるけど、大事なのは車輪なんだ。牛車と違って速く走らせたいから、壊れない丈夫なのを作らないといけない。そのために、車輪の回りに鉄の板を張りたいと思っているんで、それを飛鳥に頼みたい。ちょっと厚めの鉄で、硬いのよりしなやかなのがいいと思うんだが、その辺は任せる」
「分かったのぢゃ」
「瑠璃も一緒に頼む。酒造りもあるから大変かもしれないけど」
「分かった」
「で、馬車の構造なんだけどな、こういうやつで……」
 図で説明した。後で車大工にも説明しなきゃな。どんな構造かというと、御者が座る場所があって、どちらかというと幌馬車である。
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