印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第3巻:page17 -
「次、ゆかりとしずか、それと諾、こっち来てくれるか?」
 呼ばれたので嬉々としてやってきた。ゆかりはモトちゃんにドヤ顔をしてたけど。
「ゆかりとしずかには衛姥を自由に動かせるようになってもらいたいから、毎日練習して欲しい」
「分かったわ」
「……了解」
「で、諾にはその世話を頼みたいんだが、いいか?」
「もちろんです、光さま」
「で、確かめて欲しいんだが、衛姥でな……」
 やることを箇条書きにした。
「これを手でやるわけ?」
「飛鳥には他のことを頼んでるし、この大きさだと機具を作れないだろ?」
「……足でやる」
「だな。もしくはビームとか出ないか?」
 とりあえず聞いてみるのは男のさがというもの。
「……火威矛びいむ? 口から出る火のこと?」
「で、出るのか!?
「……聞いたような気もする。けど火威矛という名前じゃない」
「いや、大事なのは名前じゃなくて、出ることだから」
「……とうさまに確かめてみる」
「ああ、頼むな」
 
「次、玉藻と羅螺」
 呼ばれてやっぱり嬉々としていた。モトちゃんにドヤ顔までしているし。羅螺がだけど。
「羅螺ってさ、木の枝だけとかって切れるか?」
「らーらー」
「えっと、木の幹は残したいんだけど」
「らーらー!」
 さっぱり分からん。
「玉藻、羅螺は何と言ってるんだ」
「最初のが、できるわよ、後のが、わかったわ、です。ご主人さま」
 何で女言葉なんだ? まさか羅螺ってメスだったのか?
「てか、何ですぐに教えてくれなかったんだ?」
「妾には聞かれていませんでしたので」
「そ、そうか。悪かった。で、玉藻は俺の手伝いをできるか?」
「もちろんです、そのためにいるのですから」
「じゃ、いなり寿司とか作るとしても食べないで我慢できるな」
 そう聞いてもうそぶいてるし。ちなみに、嘯くとは、そっぽを向いて口笛を吹いている状態のことで、誤魔化すという意味である。言葉の音から、嘘をくことも表すようになった。なお、嘘をくをウソヲハクと読むとちょっと恥ずかしい。
「食うなよ! まして飲むなよ!」
「はい……」
「でな、羅螺に言って欲しいんだけど……」
 作戦は羅螺を空中に放り投げて、そしたら巨大化させて、ばさっと落ちてきたら枝だけ溶かせないかというもの。
「らーらー」
「練習してみるそうです」
「そう? じゃ、頼むな。京の傍でやるときは、あんまり巨大化するなよ。せいぜい倍くらいまでにしておけ」
「らーらー」
「分かりました、だそうです」
 
「待たせてごめんな、モトちゃんも来てくれ。玉藻もな」
 最後だからか、ドヤ顔をすることもなく、普通にやってきた。
「で、モトちゃんには次に出す店を全面的に見て欲しいんだ。玉藻も手伝わせるし、俺もやるけど、できるか?」
「ウチを誰だと思ってるの?」
 お前はシ○アか。
「ひとつだけモトちゃんに言っておくな。あるところに、何でも足を付けたがる偉いさんがいてな、そのひとり娘が……」
 俺の話が伝わったかどうか分からない。ちょっと抽象的過ぎたかもしれないから。要は父親の威光にすがるなということなのだけれど、直截的には言えないからな。お嬢さまっていったって、父親が亡くなって権力闘争にも敗れればそれまでだと、史実がそう語っているのだから。
「まあ、俺が悪いようにはしないから。俺を信じて欲しい」
「分かった、光兄ちゃん」
 伊周さまの妹なんだから、俺にとっても妹みたいなものだろう。
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