印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第3巻:page19 -
 とりあえず、プランBを遂行しつつ、強力な軍事力も併用する。まあ、衛姥だけど。
「ということで、ゆかり、しずか、飛鳥は衛姥の発進準備へ、諾も同行して準備を手伝うこと。俺と玉藻・羅螺は白台で直行する。諾は伊周さまの言われた人と同行、瑠璃とモトちゃんは連絡係も兼ねてここに待機な」
 全員に乳帯符の着用を言い渡した。
 
 ほどなく伊周さまはひとりの人を連れて枕部に現れた。
「これなるは伊賀守の妹で、同行してもらいます。」
 偉いさんとか、屈強な戦士かと思ったら、女の子じゃないですか、伊周さま。
「夕月と申します。光源氏さま、その切はどうも」
「えっと、会ったことありましたっけ?」
「ええ、胸を見て触られたではありませんか、あの夜に」
「ちょ、え? そういうこと言われるとかなりマズいんですが!?
「何言ってんの、光。その人、穏宮寺で会ったじゃない」
「……多分、胸しか覚えていない」
 何? そうか、思いだせ……んー胸しか思い出せん、頑張れ俺……分かった、爆乳の人だ。って、結局胸か。なるほど、それで声が信長を女にしたようなのに似てたんだ。単なるゲストキャラじゃなかったのか。
「今回は私も枕部の責任者として同行します。光、どういう作戦ですか?」
「はい、伊周さま、こういう作戦を立てたのですが……」
 プランCを話した。
「なるほど、いいでしょう。遠出の訓練にもなりますからね。ついでに峠を崩す練習もできるかもしれませんし」
 お許しも出たことだし、決行だ。
「皆の者、いざ出陣じゃ!」
 よし、決まったぜ。
「光、あんたまた変なこと言い出すのね」
「こやつはたまにこうなるのぢゃ」
「……仕方ない、光だから」
「ウチは大丈夫だよ、光兄ちゃんを嫌いになったりしないから」
 泣くぞ、泣いていいんだな!
 
『光さま、衛姥の準備ができました』
 諾からである。
「よし、発進させてくれ。それから、諾」
『はい、何でしょう?』
「ゆかりたちの着替えも忘れずにな。向こうで着るものがないと可哀想だから」
『分かりました』
『光、優しい……』
『ちゃんと考えておるのぢゃな』
『……石鹸も忘れずに』
 乳帯符は独り言とかも拾うから、気を抜いてはいけないな。
 
 伊周さまたちは牛車へ。諾が合流したら出発するというが、牛車だといつ着くんだろう。
 俺と玉藻with羅螺は白台のところへ。
 玉藻はこんななりだが、結構軽いから、二人乗りしても大丈夫だと思う。白台に乗ると、衛姥と合流し、伊賀を目指した。
 いや、目立つ、目立つ。東海道を3体の衛姥が走っているんだから、数百メートル先から逃げ惑う人や腰を抜かす人達ばかり。
「玉藻、投げろ」
 俺は昨夜思い立って書いておいた紙を投げる指示を出し、その都度、玉藻は一枚ずつ投げている。河原で大きくなる練習をして人々が驚いていたので、きたる日のためにと書いたものだが、こんなにすぐに使うとは思ってもいなかった。
 その紙にはこう書いてある。
『我らは朝廷の特務組織、枕部である
 これは衛姥といい、京の守護者であり、危険はない』
 後に衛姥という名は知れ渡るので、効果はあったのだろう。
 
 小一時間ほど走ったので、休憩にした。衛姥は大丈夫かもしれないが、俺や白台はそうはいかない。
 山に差し掛かるあたりなので、ちょうどいいかと、ついでに羅螺の練習をすることにした。
「玉藻、羅螺に言ってくれ。上に投げるから、ちょっと巨大化して、木の枝葉だけを溶かしてくれ」
 実際のところ羅螺は言葉が聞き取れるので通訳はいらないのだが、また玉藻がいじけると面倒なのでこういう言い方にしている。
「らーらー!」
「わかりました、だそうです」
 一抹の不安はあるが、それほど大きくならなければ大丈夫だろう。
「飛鳥、羅螺を上に放り投げてくれ、そうだな、あの辺り、小高い丘みたいなとこに落ちるくらいで」
『分かったのぢゃ』
 弐号鬼は羅螺をむんずと掴むと、ブン! と放り投げた。
 いや、随分上まで投げたなぁ。
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