印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第3巻:page30 -
 まあ、俺のちょっとした失敗くらいいいか。伊周さまの方が上手くいけばそれでいいもんな。
 もうひとつ思い出したのが、重光さんの息子に但馬守たじまのかみがいること。今そうなのか分からないけど、但馬牛食い祭とかできないかな。
 それはともかく、伊周さまの件である。よし、俺が行く。
「伊周さま、こちらでお休みください。あっちには俺が行きますから」
「はぁ? あんたバカなの? それなら、玉藻、あんたが行きなさい」
「なぜ妾がそんなことを」
「あんたと羅螺のせいで、夜中に大変だったの忘れたの?」
「……玉藻、これは仕方ない」
「分かりました、向こうで寝ます」
 
 しばし後、どたどたという足音が近づいてきた。
「ちょっと、伊周さま、酷いじゃないですか!」
 部屋に入るなり、大声で言ったのは夕月さんだった。
「え? 何がでしょう」
「出て行かれたと思ったら変なのが来たんですけど」
「ええ、それは……」
 俺を見る伊周さま、また何とかしろということですか?
「あの、俺が行こうと思ったんですが、色々あって、玉藻が行くことになったんですが」
「分かりました。責任を取ってください」
「は?」
 何にもしてない俺が何の責任を取るわけ?
「私だって伊周さまとどうこうなるのはムリだと思ってたんです。光さまでいいので、責任をお取りください」
「どんな責任でしょう?」
「私を妻に……」
「ちょっと待ったぁ!」
 おっとゆかりのちょっと待ったコールだ!
「あんた、何言ってんの? ウチらは合議制なんだからね」
「意味が分かりませんが?」
「じゃあ、暫定として、ここにいるのだけでやって見せるから。この他に4人いるんだからね。じゃ、みんな。この人が光の妻になってもいいという人はいる?」
 誰も手を挙げない。
「じゃ。ダメだって人は?」
 ゆかりを含め、全員が手を挙げた。
「満場一致で却下よ!」
 満面の笑みを浮かべ、夕月さんを指さしてゆかりが言った。
「それに何の意味があるのか分かりませんが、それなら、枕部に入るというならどうでしょう。伊周さまのお心のままになるのではありませんか?」
「私ではなく、光です。光がれると言えばはいれますし、れないと言えばそれまでです」
「ならば、光さま。私を枕部にお入れください」
 実際、男女を問わず枕部に入りたいという人は結構いるらしいが、基準が厳しいという噂もあり、本当に言ってくる人は飛鳥や瑠璃のように、仲間うちで紹介された人だけだった。しかもその噂では、第一条件が美少女なのだとか。
「夕月さん、枕部は何かできないと入れないんですよ。何かできますか?」
「他の人はできるんですか?」
「ええ、もちろんです。凄いのばかりですから」
 みんなは褒められたと思って喜んでるし、夕月さんはうーと唸ってる。可哀想なことしたかな。
「わ、私は! 私は……」
「ないんだったらダメだからね」
「あります! 私は胸が大きいです!」
「よし、採用!!
 また枕部に女の子が増えちゃったよ、困ったもんだ。
「そんなんじゃダメに決まってるのぢゃ」
「……何の役にも立たない」
「立ちます、光さまが」
 うーん、一概に否定できないか。
「じゃ、ちょっと試してもらってから考えるから。それが俺の決定な」
「……立つか確かめる?」
「そんなんじゃないって。明日、というか今日だけど、こっちにいるついでに鈴鹿峠を衛姥で平らにしてみようと思うんだ。まあ、もう一度寝て、朝になったら詳しく話すから」
 ということで、夕月さんには戻ってもらって、もう一度おやすみぃ……
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