印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
携帯・スマホからもご覧いただけます⇒

第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




  (ルビ表示が正しくない場合)


横 縦     並 大 特大     G M
- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page8 -
 頭を落として、内蔵も出してあるのだが、これが大失敗だった。タンがないじゃないか! ハラミ(横隔膜)もなければミノもない。
 今回は仕方ないが、次回は真っ先に確保しよう。
 肩ロース、リブロース、サーロイン、フィレ、ランプを取る。
 ロースというのは、ローストのことで、焼くのに適した部位という意味だから、ステーキなどに使う。
 中バラ、友バラを取る。肋骨脇のカルビはどうやったって美味い部位だよな。
 外モモ、内モモ、シンタマを取る。内側は柔らかく、外側は固め。シンタマは2重の玉状でロース部分と大差ないが、焼き肉店で部位図解を見たらロースがシンタマ(モモの内側の丸い肉)だったのはどうかと思った。
 ネック、肩肉、肩バラ、前スネ、後スネなどを取る。固いのでシチューかミンチにする。
 うーん、多いな。
 牛一頭だと1000~2000人前らしいから、半身でも500人前以上というところか。
 一応、保存性を考えて半分くらいは漬けるつもりだが、普段肉を食わない人たちだから量は食わないかもしれない。
 半身でさえ大量だったので、玉藻に頼んで残りの半身には熟成も止めるような霊気の幕を張り直してもらった。
「これってどのくらい持つ?」
「肉がいつまで食べられるかということなら、ずっとです」
「ずっと?」
「百年でも千年でも、美味しく食べられます」
 凄いな。
「なあ、俺にそれをして死んじゃったとしても、後で生き返らせられないか?」
 これなら時間を止めたのと同じ効果がありそうだ。
「いくら妖怪の陰陽師でもそこまでは無理です。美味しく食べられますけど」
「俺を食うなよ!」
 ダメか。
 諦めて、ロース肉を厚めにスライスして漬けていく。味噌漬け、塩漬け、塩麹漬け、酒粕漬けなど。
 塩漬けはかなり強い塩をした。普通に売っているコンビーフは味付けをして蒸したものをバラしてあるが、元々はつぶ塩コーンで漬けた肉のことだった。コーンというとトウモロコシを最初に連想するが、これは逆で、砕いた岩塩にような粒だったからトウモロコシをコーンと呼んだのである。
 草木でも細菌でも、他の種類がいると別の種類が繁殖しないということが起きる。だから、味噌や麹、酒粕などは単なる塩漬けより長期保存が可能なのだと思っている。
 サーロインはやっぱりステーキだよな。胡椒はないけど。
 ランプはでっかいまま塩とにんにくを塗り込む。
 フィレは厚めの削ぎ切りにして軽く塩をしておく。
 基本、単に焼いて食うだけだが、大抵のものはわさび醤油を付ければ食えるだろう。
 ももはある程度薄くスライスして、にんにく、葱、水飴、酒、塩と大量の醤油に漬けておく。
 後で陰干しして、明日には燻蒸くんじょうするつもりだ。
 スモークドビーフジャーキーにすれば長期保存可能だろう。
 ネックやスネなどはシチューだが、シチューというより、すじ肉煮込みと言った方が日本っぽいし、関西っぽい。
 他の筋部分も一緒にしておく。
 漬けたのはそのままにして、それ以外を枕部へ運ぶ。
 これが甘かった。半身の肉の漬け込んだのは後で運ぶことにしたが、持っていく肉だけでも百キロはある。
 どうしたかというと、作業台に肉を載せ、作業台ごと羅螺たちに運ばせたのだ。
 ちょっと大きくなるように言って、作業台の下に2匹で入り、ずりずりと運んだ。階段だって2匹のサイズを調整すると水平を保てるから不定形なのも便利だ。2匹は双子以上の息の合いっぷりだった。まあ、そもそも1匹だからだが。
 スライムベホ○ズンが肉を運んでいたのだから、道中は大騒ぎだったが仕方ない。途中でビーフジャーキーを渡して陰干しと燻蒸を指示し、枕部に向かった。
第4巻:page9 < 次  枕部之印  前 > 第4巻:page7

【お知らせ】
広告のお申し込み・当ページプログラム販売など承ります。委細メールにて。
(著作表示より送信)
 
▽ 基礎知識 ▽

平安用語の基礎知識
 
関連用語の基礎知識