印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page12 -
 朝食時(昼近く)なので鶴屋・亀屋に寄って食料確保をしつつ、ついでに希望者は牛食い祭に交代で来るように調整するように言っておいた。
 枕部に戻って、湯を沸かす。いつもお湯を沸かしている気がするな。
 こんにゃくは一口サイズに切って、お湯の中へ。煮て、水にさらす。灰汁抜きはやってありますからと大膳職で言われたが、やっぱり自分でやらないと納得できないからな。スーパーのあく抜き済みなどというこんにゃくも、自分でやってから使っていた。
 牛バラを薄く切り、湯に放ち、灰汁をせっせと取る。そこに蕎麦つゆを入れ、醤油も足してうどんつゆとした。うどんを温め、つゆを張り葱を散らす。
 これが、朝食である。
 肉料理なのでいた者の中で希望者のみとした。みんなが食ったけど。
 ん! んまい!
 飯に掛けて牛丼にもしてみた。タマネギがないけど、葱でも美味い。
 心配した肉の固さだが、まったく問題がなかった。
 ゆかりたちも戻って来たので食うかと聞くと、聞くも愚かだというので、作ってやった。主上は今、定子さまからめのこ的な食べ方を教わっているのだそうだ。
 結局、枕部の連中はみんな帰ってきて、みんなが食べたことになる。
 しばらく休憩した後、次の準備を始めた。
 味噌というのは煮ない方がいいと思う。俗に入れる調味料の順番を『さしすせそ』で表すが、砂糖、塩、酢、醤油、味噌だというのだ。味が後からでは入りにくいものを前にという理屈だが、味噌は風味が飛ぶので最後にしているのだと解釈している。ただ、味噌で煮込むつもりならこの限りではないだろう。つまり汁物なら煮込まないようにして、煮込み料理なら当然煮込む。
 スジ系のやつは、味噌で煮込むことにした。結構濃厚なものにしようと思う。
 フィレは水溶き小麦粉を付けて油で揚げる。これは天ぷらだ。そばつゆの残りに大根おろしを入れ、それに付けて食す。本当はカットレット(牛カツ)とかにしたかったのだが、パン粉なんてないからな。
 シンタマやバラは大きな塊に切り、長い木の棒に刺し、塩を振っておく。これはシュラスコというかカウボーイ料理というか、そういった感じだ。
 肉汁は根菜やこんにゃくを煮て、バラをスライスしたものをどんどん入れる。みんなにはアク取りをしてもらった。味噌煮があるので、こっちは醤油味(と蕎麦の出汁)にして、生姜汁も入れてみる。ちょっと寂しいかと思ったので、油揚げを短冊に切って入れてみた。
 肉のうま味はイノシン酸、かつお出汁もイノシン酸、昆布はグルタミン酸、醤油はグルタミン酸、コハク酸、アスパラギン酸などを含み、混ぜると相乗効果でより美味くなる。あぶらというやつも旨味だと思う。肉月に旨いと書くのだから。
 枕部の表で火を焚いて、杭(シュラスコのだ)を土に刺して焼始めて、ふと気づいた。
 食器とか箸は?
 大皿に盛ったとしても、やっぱり小皿は欲しいし、汁物は椀か丼が必要で、箸がないことにはどうにもならない。準備する時間もないので大膳職から借りることにした。顔の利きそうな3人(定子さま御用達)に行ってもらったら、向こうの人を使って運んできた。偉いさんを使ってやしないかちょっとヒヤヒヤする。
 ステーキは鉄板とかはないので、フライパンで焼く。前から気軽にフライパンと言っているのは、最初に飛鳥に作ってもらったものだ。平らな片手中華鍋というところか。普通の中華鍋は片手のが北京鍋、両手のは四川鍋だったと思う。
 準備も整い、時間も迫ってきているが、誰も来ない。
 ちょっと不安になるが、まあ少なくとも主上と定子さまはいらっしゃると思うからいいだろう。
 一番最初に来たのは、直角だった。『第一回 牛食い祭 主宰・枕部』という看板を持っている。
 頼んでないから。
 で、第一回って、またやるつもりなのだろうか。こういうのは年1回くらいだよな。
 それから続々と人が集まってきた。
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