印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page17 -
 言っておいた時間になるとちゃんとみんな帰って来た。感心するな。手を洗って、お膳を出して箸を配っている。
 どんぶりにごはんをよそい、牛肉を乗せ、煎りゴマを振って、おろし山葵をトッピングした。これと大根の味噌汁とぬか漬けが今日のメニュー。
 もみ海苔を乗せたいところだが、あいにく品切れ中なのだ。
「いただきます」
 俺が言うと、みんなで『いただきまーす』という。
 小学校か。
 ちなみに、大膳職に聞いたら、うちの食費はもの凄く低いのだそうだ。大抵は自家製かもらい物で、店から持って来るならタダだから。味噌はもうちょっとすれば自家製のが使えるようになる。だから百倍使っていても誰も文句を言わないのだと思っている。
 飯を食って、休んで、後片付けをしても、まだ徐冷予定まで時間がある。
 たまには娯楽レクでもやるか、と、いつもレク状態(さっきまでもそうだ)なのを忘れて言ってしまった。
 あれがいい、これがいいとまとまらないので、白台に乗る人だけ来て、後は自由にしているように言って、白台の元に向かう。
 結局全員参加になったが。
 しずかが最初に乗ると言う約束で、更には前回の順番を覚えていて、その順番にするらしい。さやと夕月は最後で、そこは入った順だろうとさやが最後になった。まあ、俺はどういう順番でもいいんだけどな。
 なるべく自分で乗るように努力させる。これって、何のためにやってるんだっけ? 実際、普通の女の子が馬に乗ることはありえないのだが。
 夕月とさやは初めてなので、乗せるところからやって、手綱を牽いて歩かせた。
「気持ちいい……」
「そうだよな、さや。走ると風とかビューってなって、もっと気持ちいいぞ」
「そういう意味じゃないんですけど」
 なぜか赤くなってるし。
 休憩(主に俺と白台)を挟んで、もう一回ずつ乗った。
 疲れたので、枕部に戻ってお茶にする。貴族って優雅だな。
 
 ガラス細工について考えていた。作りたいのは温度計。
 寒暖計など、大抵は赤い色が付いているアルコール温度計というものがある。あれが作りたい。
 あの中身はアルコールではなく、色を付けた軽油や灯油で、その理由はアルコールだと78℃(沸点)付近から上は計れないからだ。灯油だと沸点は200℃程度あるため、お湯(100℃)や天ぷら(180℃程度)なら計れるということになる。
 何となくイメージはできるが、実際に作れるかはやってみて、試行錯誤が必要だろう。
 やることは、まず細長いガラスの筒を作る。棒という感じで内径が小さい方がいい。これは、少し吹いて細長く延ばせばできるはずだ。細かな加工は、炭火に風を送って熱を集めて上に吹き上げるような装置を作ればできるだろう。ガスバーナーがあれば簡単だが、ないのだから江戸時代にガラス加工で使われた仕組みを作るしかない。
 ビール瓶の口のところも、切り取った後、加熱して溶かして丸めるといいのだが、ダメなら削る方向でもいいかもしれない。
 実は王冠の発明される前、炭酸ガスを逃がさない栓をする特許があって、その特許が切れて作られるようになったものがラムネ瓶だ。ビー玉が入っているあれである。王冠より仕組みは簡単だけど、ガラスの加工が難しそうだから断念した。素人にはムリだろう。
 
 さて、もういい頃合いかな。
 飛鳥と瑠璃だけを連れて、ガラス工房に向かった。
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