印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page23 -
 地下室だが、3メートルくらいの地下に3メートルくらいの高さで20畳くらいの空間を作る。この土竜は掘るだけでなく、土も固められるというので、全体を固めてもらうことにした。
「じゃあ、こっちに通路を作ってくれる?」
 内裏を描いて、一番奥、定子さまの私室の辺りに線を延ばすゆかり。
「……こっちも必要」
 音流府と書いて、そこに向かって線を延ばすしずか。
 まあ、私的なものじゃないならいいけど。ただゆかりのはどうだろう。まあ有事の際の逃げ道はあった方がいいかもしれないが。
「位置とかが正確に分からないと掘れないと思いますが」
「そうよね。よし行くわよ、光」
「え、どこへ?」
「定子さまのところよ、玉藻もね」
 いつでも団体行動な枕部だが、定子さまや帝のところには流石に来るとは言わない、
 そのくらいの分別はあるらしい。
 ゆかりとしずか、俺と玉藻、それに定子さま関係者のモトちゃんとさやも連れてなので、過半数だが。刺激が少ないように、玉藻は子供の方にさせた。モトちゃんはびっくりしてたけど、初めてだっけ?
「何? 変だよ、あれ」
「まあ妖怪だからな」
「妖怪なの!?
「え? 知らなかったっけ? 羅螺とかどう見ても変だろ?」
「そうなんだ! で、変だよね、あれ」
「ん? どこがだ?」
「体つきってあたしくらいだよね」
「玉藻のことか? まあモトちゃんやゆかりと同じくらいだな」
「で、胸がすっごいんだけど」
「ああ、あれはしずかの趣味だ」
「どういうこと?」
「ちっちゃい体なのに、胸が大きいのがいいとか言ってたけど」
「……そうすると光が喜ぶと教えた」
「ちょっと待ったぁ! 聞き捨てならないわね、それ光が言ったの?」
「違うから、言ってないから、ゆかり、落ち着け」
「……あたしなりの配慮」
「何か前に、ゆかりが私の胸が大きいと言ったときにすっごく見てたのはそういうことでしたか」
「さや、気づいてたのか、いや、嫌いじゃないけど、別に小さくても気にしないし、ゆかりのも、しずかのも」
「詳しいみたいですけど、何で知ってるんですか?」
 穏宮寺おんぐうじでのことだけど、今のさやの声はあそこで説教してた人を彷彿とさせるなぁ、より一層記憶が鮮明に蘇ってくる。
「光は見たのよ、胸を、全員の」
「な、何ですって!?
「違うから、見たし触ったけど、そういうんじゃないから」
「さ、触ったぁ?」
「……みんなの胸をしげしげ観察して、両方を触って調べた」
「調べたぁ?」
「違うから、落ち着けって、さや」
「分かりました、後で詳しく話を聞きます!」
「はい……」
 悪いことはしていないつもりだが、さやの剣幕に押されてしまった。
 
 定子さまの私室に来た。ゆかりが一声掛けて入っていくが、俺と玉藻はちょっと外で相談である。
「外だと階段とかむき出しになるよな」
「ほこらみたいの作るとすっごい目立っちゃうよね、お兄ちゃん」
 と、中から「こっち来て」というゆかりの声がしたので、入った。
「聞いたえ、秘密の通路やて?」
「ええ、ゆかりが言い出して。秘密なのであまり大きな声は避けていただきたいのですが」
ええよ、どこに作るん
 もの凄く小声になる定子さまだった。
「そこまでされなくてもいいと思いますが」
「この下とかってどう? お姉ちゃん。板を外すと階段になるとか」
「せやね、原子の言うのも秘密っぽくておもろいわ」
「ちょっと外してみていいですか」
「かまへんけど、外れるん?」
 外れそうなのを外してみた。1枚だとギリギリで、2枚くらい外すと十二単でも通れそうである。
「行けそやね」
「玉藻、ここだとどうだ」
「いいみたい。早速掘るって」
「へ?」
 と、ボコっと地面がなって、階段が現れる。妖怪って凄いな。
「えっと、定子さま、できましたけど」
「もうできたん? さすが光の君やね」
「いえ、俺はまったくの無関係です」
 穴を見て定子さまはびっくりしていた。
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