印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page27 -
 さて、何を作るか、だ。
 食材確保は大膳職にしよう。
 帝と定子さまには一旦戻ってもらって、然るべきルートで詮子さまのところへ行ってもらうことにした。夕食を皇太后さまと摂られることを先に伝えてもらうと、大膳職でも動きやすいと思う。
 とはいえ、まずは腹ごしらえ、まだ朝食前だからな。面倒なので、亀屋か鶴屋で食おうということになった。
 貴族とか封建主義という時代の中、もしかしたら日本初の多数決という民主主義的解決法が取られたかもしれない。
 どっちで食べるか、だが。
 羅螺、何本触手を挙げてもダメだからな。お前は数えないから。
 結果、僅差で鶴屋になった。
 恒例の民族大移動があって、食事して、民族大移動で戻ってきた。
 しばし休むと、大膳職に向かう。
 大膳職には言わないと誰もついて来ない。面白くないからだろう。本当に感心する。なので、今度は諾と夕月を連れていくことにした。
 モトちゃんには道隆さまにお知らせするように、もしできたら伊周さまもお連れするように言っておく。
 夕月って試すとか言っていたのだが、他の連中も文句を言わないので本採用でいいかもしれない。料理ができるのは枕部うちでは最強なのだ。
「御用改めである」とは言わないけど、そんな感じで大膳職に乗り込む。
「詮子さまのところで料理をすることになって、主上と定子さまや摂政さまがいらっしゃるので、食材を分けてください」
 ぐっと下手に出てたけど。皇太后と主上、女御と摂政が食べるというのだから、大膳職も『どうぞ、どうぞ』という感じだった。
 大したものがないなぁ、茄子があったのでそれを50本ほどと、だいだいをひとつだけもらって帰った。それだけだったので大膳職もほっとしていたが、割と安く付いたというところだろう。
 
 枕部に戻り、食料庫へ。
 棚がいるな、今度作ろう。
 うちの連中は食い物が絡むとかいがいしく働く。実にアリというのは言い得て妙だろう。地下なのでアリの巣みたいだし。
「なあ、しずか、ここって虫除けとかそういう結界ってできないか?」
「……終わった」
「え?」
「……結界は張ってある。これまでの人生で最強のができた」
「そう」
 どれだけ力を入れているのだろう。
「玉藻、ちょっと肉を切るから、霊気を消してくれ」
 作業台が持ち込まれ、牛の半身はその上に鎮座している。
「ちょっと待って、お兄ちゃん……消しました、ご主人さま」
 大人モードに変わって、霊気を消したらしい。
 真ん中は切り取れないので、友バラを切り取った。
「また霊気を戻してくれ」
「はい。……終わりました」
 煮込む時間はないから、バラを焼いたり、漬けてある肉を焼いたりするしかないだろう。
 竹串が欲しいな。
「飛鳥、竹ひごを作るのってお前のとこにあるか」
「いくつかあったと思うが、必要なら持ってくるのぢゃ」
「ああ、頼む」
 なたはあるから、後は竹だな。
「どこかで竹を分けてくれるとこないか?」
「うちにありますけど、どのくらいご入り用でしょう」
「夕月のとこのもらえるか? 1本で十分なんだけど」
「すぐに切って持って参ります」
「いや、いい。取りに行くから。でもちょっとその前に」
 茄子を5本ほど縦半分に切り、横に5ミリ程度に切って、塩麹に漬けておく。
「よし、行くか」
 竹を取るのも楽しくないのか誰も来ない。夕月と、玉藻と羅螺だけ連れて行く。
 どれでもどうぞというので、混み合っている辺りの1本を切り出す。羅螺が担当。
 枝を落として、細くなっているところも落として持って帰る。落とした部分は羅螺が美味しくいただきました。
 戻ると、鉈で竹を割っていく。最終的には竹ひごより若干太く割る。
 竹ひごを作るのは、刀のつばのようなもので、穴がいくつも空いていて、そこに割った竹を何度か通すことで竹ひごになる。
 竹串に良さそうな太さにしたら、同じ長さに切り、かんなで先を尖らす。もちろん、十数本かを一度にだ。机の角などに置き、左手でぐりぐり動かしながら、鉋でしゅしゅと削る。凄い数ができたので、余った分は取っておき、使う竹串は水の中に入れておく。
 バラ肉(カルビ)から脂が極端に多い部分を削ぎ取り、肉は一口サイズより少し小振りに切り、竹串に4つずつ刺していく。これは全員でやった。串に刺したら、軽く塩をしておく。
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