印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page38 -
「この後ってどうなるんですか?」
「この後? 寝るだけじゃないかな」
「そうじゃなくて、旅にでるとかちょっと聞いたんですけど」
「ああ、それ? ちょっとね。佐渡島まで行って来ようと思ってるんだ」
「みんな一緒に?」
「いや、そうは思っていないんだけど、きっと行くって言い出すような気がする」
「気がするじゃなくて、確実に行くと言いますよ」
「やっぱりか、それなりに準備した方がいいんだろうか」
「すべきですね。かなりの大人数ですから」
「信長たちが4人と俺と、女の子が9人か。ハンパだな、もうちょっといるといいか」
「まだ増やすんですか? ありえません。今でさえ大変なのに」
「だな。うるさいもんな」
「そうじゃなくて争奪戦がです。今、ふたりで話せているのだって奇跡的なんですから」
「そっか」
 ふとゆかりたちの方を見た。
 なぜ、さやと一緒にいられるかというと、ゆかりやモトちゃんが子供と遊んでいるからだった。
「ゆかりもモトちゃんもまだ子供だよな、あんなに真剣に遊べるなんて」
「何うてんの、あれ子供好きやって光に見せてんやんか」
「なんだ瑠璃、いたのか」
「いたのかやないわ、ふたりでええ雰囲気なってもうて」
「そうかな」
「まあええよ、佐渡行くんやったら、当然あたしは必要なんやし」
「ああ、お前には必ず来てもらう」
「知ってた、壮呂のおっちゃんがあたしに来いゆうたんがそれやってんから」
「そうか、なら話が早いな。鉱山について時間があったら調べといてくれ」
「分かった」
「なるほど、馬車はそのためぢゃったのか」
「飛鳥もいたのか」
「すると、枕部全員がいなくなってしまいますね。京は火が消えたようになるでしょう」
「諾まで」
「私はお側にいられればどこにでも参ります」
「夕月も」
「……大丈夫、あたしも行くから」
「あ、そ?」
 大丈夫は大きな丈の男、大男の意味だが、枕部では俺の影響で現代語と同じ意味を獲得している。
「ご主人さま、その旅について、ふたりだけで話したいことがあるのですが」
「分かった、牛車で話すか」
 俺が寝ることになっている牛車に入り、話をすることにした。
「で、何だ?」
「もうひとり、妾の友を入れていただければ、旅も楽になると思います」
「あ、増えるんだ」
「何のことでしょう?」
「いや、当たったと思って」
「その娘の一族は窮地に立っていて、ご主人さまならと助けを求めて参ったのです」
「やっぱり娘なんだ」
「会っていただけますでしょうか」
「ああ、困ってるなら助けなきゃな」
「良いそうです」
 玉藻が横を向いて声をかけると、そこがぼーっと人の姿に光り、やがて女性が現れた。
 白いケープのようなひらひらのワンピースみたいなのを着ていて、髪型とかも入れた第一印象は、卑弥呼?
 年齢は見た目だと貴子さまモトちゃんママくらいか、もっと上かもしれない。
「お初にお目にかかります。那美なみと申します」
「はあ、光です、よろしく」
 普通なら、そこらに突然現れたら驚くだろうが、そういうのにもう慣れて、『あ、いたんだ』くらいで済んでしまう自分が嫌になる。
「玉藻の知り合いって、もののけとか妖怪?」
「私が妖怪に見えますか?」
「突然現れたのは、かなりそれっぽいと思うけど」
「そうですね、このような姿をしていますが、本当の歳は違うのです」
「え、おいくつなんですか?」
 何百歳とか言うんだろうな。
「17歳です♥」
「「おい、おい」」
 な、何だこれは? つい突っ込んだじゃないか、しかも玉藻まで一緒に。恐ろしい力だ。
 そうか、それでか。もう声について書く必要もないだろう、その通りの声だ。
「あなたは、セキレイをご存じですか?」
「アニメの? それとも原作?」
「意味が分かりませんが、鳥の、です」
「いや、名前を聞いたことがあるくらいだけど」
「それが交尾していて」
「はぁ」
「それが正しいと思ってしまって」
「ほぉ」
「他のやり方も知りたいと思いますよね」
「へ?」
「いえ、何でもありません。取り乱してしまいました。鳥だけに」
 ああ、何か混乱してるってことか。
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