印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page40 -
 もう飛べるって凄いな、まだ船も入手してないのに。
 よし、中南米行くぞ、唐辛子をゲットだぜ!
「ただ、あまり高くとかはムリですから、力が足りなくて」
「どのくらいの高さ?」
「一、くらい」
 一尺というのが30.3センチ、一寸は3.03センチ、一分はその十分の一の3.03ミリである。
「ドラ○もんか!」
 あやつは地上3ミリに浮いていることになっている。土足だと指摘されて追加された設定らしい。
 いかん、つい突っ込んでしまった。
「私から離れるとその力も失われますので、一緒に行かないといけませんが」
「そうか、これ返せばいいの?」
「返すと祟ります」
「じゃ、連れてけと?」
「はい。実は佐渡島に行く必要があって同行させて欲しいのです。ですが、妾とて神、普通の人間には見ることすら叶いません。それだけはご承知置きください」
「あ、見えないんだ、その方がいいかも」
 とりあえず、話も終わったということで、一旦外に出ることにした。
 まあ、思った通り、全員が牛車の周りでうそぶいていたのは、ずっと聴いていたということだろう。
「何の話だったのよ、教えなさいよ」
「まあ、色々あるんだって、言えないこともあるし」
「で、その人がまた増えるのぢゃな」
「……年増?」
「違います! 那美、17歳です♥」
「「「おい! おい!」」」
 全員の突っ込みが九里林にこだました。って、見えてるんじゃないか!
「お前ら見えてるのか?」
「この人? 見えてるけど?」
「本当に増やすんですね、もういいですけど」
 牛車のオヤジに聞くと、何のことですかと言ってるから、見えてないんだと思う。
 普通の人には見えないって言ってたもんな、こいつら普通じゃないんだ、やっぱり。
「で、ベルは料理はできるのか?」
「少しは、あの、私は那美ですが?」
「あ、間違えた、イザナミのイザが引っ張って、イザベルになってた」
「どういう勘違いなん?」
「光の頭の中は謎だらけぢゃな」
「俺の頭はカオスか」
「……蚊雄?」
「知ってるか? 蚊の雄は血を吸わないんだぞ」
「また何の話ぢゃ」
「蚊ぁに雄とかあるん?」
「なかったら増えないだろが」
「……え? 雄と雌で増える?」
「えっ! 知らないのか?」
「私に任なさい!」
 少し強い口調で言うと、那美がずいっと中央に進み出て、それから延々2時間ほど、かなり生々しく、おしべとめしべなどの講義が続いた。
 さや以外の連中はかなり興味津々で聞いてたな。
「で、それ以外のやり方が分からなくって」
 またそこかい!
「それはですね」
 玉藻は出てかなくていいから!
 それからしばらく、更に生々しい話が続いた。
 
 夜も更け、休むことにした。那美は玉藻と外でいいという。本性になっていいかというので、小さければいいんじゃないかと言っておいた。
 青い月明かりのもと、ぼーっと光る女神、その横には小さくなったがやはり光る狐、その周りを羅螺が縦や横に行ったり来たり、シュールだ。
 目下の問題はそれではない。
 3人で牛車で寝るというのだが、ふたりはこそこそと、さっき聞いた話を反芻はんすうしているようなのだ。
「あんたが最初でいいわよ」
「あんたが先にしなさいよ」
 珍しく譲り合ってるが、小声なのでどっちがどっちの言葉なのか分からなかった。
 絶対、しないからな!
 放っといて寝る。
 こいつらも凄いよな、イザナミなんて女神がいきなり現れても平然としてるから。だから見えるのかもしれないけど。
 心配することもなく、何事もあるはずもなく、寝て起きると、ふたりはくっついて爆睡していた。仲いいな。
 そっと牛車を降り、ビールの状況を確認しに行く。ちゃんと発酵しているようだ。これってかき混ぜた方がいいのだろうか? 分からないが、混ぜたかったので櫂で混ぜてみた。空気を入れた方がいいよな。しばし職人気分を味わう。
 本来のビール酵母なら温度が高すぎると思うが、日本酒の酒母だから大丈夫なんだろう。
 みんなが起きたら帰るとするか。
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