印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第4巻:page45 -
 枕部に戻ってから飛鳥の工房へ向かい、瓶を作ることにした。百本くらいあればいいか。
 とはいえ、徐冷窯が満杯なので五十本で終了。
 明日は朝からここだからと言って解散した。
 
 翌日、朝から飛鳥のところへ直行する。何人かは飛鳥のところに泊まったらしい。
 瓶の口の始末をする。これはみんなで作業。
 俺はビール瓶を作る。また五十本。
 それから王冠作りだが、流石に素人にはムリなので、できることだけ手伝う。ハリギリの薄い板を作ったり入れたりだな。
「なあ、飛鳥、今思い出したんだけど、栓抜きってある?」
「出たな、あるはずもないのぢゃ」
「じゃあさ、ちょっと図を書くから、そういうの作ってみてくれない?」
 普通の一番簡単な栓抜きである。説明するのに、紙をちぎって栓抜きの形にしてやってっみせた。
「ここをこう引っかけて、こう引いたり、こっちを引っかけて、こう押したりするから、ここの部分は薄い方がいいんだ」
「ふむ、簡単ぢゃのう。やってみるか」
「待った、穴の大きさが、横は王冠と同じくらいで、縦はその半分くらいな」
「分かったのぢゃ」
 とんてんかん、とんてんかん、出来上がったのは普通の栓抜きだった。
 知っていると思うが、実は角が固いと何でも開けられる。ライターは誰でもやったことがあるだろうし、新聞紙やコピー用紙を何回も折って固くしても開けられる。テコの原理なので、支点さえあればできるのだ。
「これで開くのぢゃな」
「ぱっと見、大丈夫そうだな」
 前に詰めたのを開けてみよう(つまりは飲むのだが)ということになった。朝飯時だしな。
 枕部に食料が乏しいので、遠回りだが市に行って物色、日持ちしそうなものを中心に色々買った。
 枕部に帰って調理。飯炊きは夕月に固定しつつある。食料庫に野菜などを置いて、ついでに玉藻から霊気を除去してもらって、肉を切り取り、また霊気を張ってもらう。なんとかもっと簡単にならないかな。
 鰹出汁を取り、少しの小麦粉を水で溶いてとろみを付け、塩で味付けして、諾が持って来た玉子で玉子スープにして、葱のみじん切りを散らす。片栗粉じゃないのは片栗粉がなかったから。実は小麦粉からもデンプンが取れるのだが、これはそのうちだな。
 牛の肩ロースで肉野菜炒めを作る。肉に塩・醤油・にんにくを絡めておき、生姜のみじん切りと結構な量の葱を炒め、香りが出たら一旦出して、肉を炒めほぼ火が通ったらこれも出して、何らかの葉物を大量に投入して強火で炒め、最後に葱や肉を戻して炒め合わせ、塩で味を調える。
 これに漬け物だ。
 米が炊けたら、蒸籠に移してから盛る。移さずに盛ることは許さない。
 蒸籠に移し始めるあたりで、手洗いが始まり、お膳・箸などがセッティングされた。多分、ここだけを見ても枕部は凄いと言われるだろう。
 ぐい飲み(酒のために作ってもらった)を用意し、この前瓶に詰めた御酒を初栓抜きである。まだ発酵は足らないと思うが、栓抜きのテストなので仕方ない。
 代表して、飛鳥が栓を抜く。まあ功労者だもんな。
 ポンという音がして栓が抜かれ、拍手が起こった。
 ぐい飲みに注いで配られ「俺の時代だと、こういうとき乾杯って言うんだ」ということで、全員で「「かんぱーい!」」。
 微炭酸くらいで、甘いのだが、女の子は好むかもしれない。
 日本酒は米から出来ているので、飯に合うものはすべて酒の肴になる。肉野菜炒めで飯が食える人は、肉野菜炒めで酒が飲めるのだ。
 2本目を開けようと言い出したので止める。日が経った方が美味いぞと言ったら納得していた。
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