印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page18 -
「また増えましたね」
「さや、俺のせいじゃないって」
「これで20人ですね、佐渡に行くのって」
「そうだな、凄い人数だよな。3台で20人か。ん? 21人の方が3台だとよくないか?」
「よくありません! 光がそういうと増えるんですよ、やめてください」
「あの、妾たちなら、神棚を持っていってもらえば、そこにいられるのですが」
「3人がか? じゃ17人ってことか、やっぱり3台だと半端だな」
 その後、増やすなと言われ続け、増やさないと約束した。ただし、特別な事情があった場合は除く。
 旅の支度はあかねに任せて、俺は料理の下準備などをして一日を終えた。
 
 翌朝、ビールを冷やすのにどうするか考えていると、おれの独り言が聞こえたのか、玉藻がいい冷やし方があるのですがというので即座に断った。ならばと那美が自分の子供に適任なのがいるというのでもちろん断った。
 伊周邸に持って行ってから、冷やした方がいいだろう。
 上水道(小川みたいなものだが)に直接物を入れるのは禁止されている(俺がそう提言した)ので、桶をいくつも用意し、そこで冷やさないといけない。ビール50本と残っていた発泡御酒を運んで冷やす班長に諾を指名した。自宅だから。
 玉藻に肉の霊気を消してもらうと、さやと夕月を料理要員に残し、後はビール班として諾の手伝いをするように言った。
 伊周邸に運んで水を流したら、諾にはその後、火鉢を6つと炭櫃を出しておくように頼む。火鉢がなければ道隆帝から借りるようにモトちゃんに頼んだ。みんなも手伝うように。腹が減ったら万斎家で食事するようにも言っておく。伊周さまのところでたかられたら大変だから。
「ねぇ、光、こんなに瓶をどうやって運ぶのよ」
「手で持ってじゃだめか? ガラスだから落とすと割れるから気をつけてな」
「……一回じゃ持てない」
「だな。何往復かすれば運べるだろ」
「荷車でもあれば簡単なのぢゃ」
「そうだな、常さんのところとか行ったら借りられるんじゃないか?」
「そやね、ほな行ってくるわ」
 いやいや、荷車借りに全員行ってどうする。まあ、いいけど。
 
 さて、料理をするか。大体は枕部で作っておいて、仕上げは伊周邸でということになるな。
 万斎家に豆腐と羅螺焼きを発注しているので、これは飯を食いに行ったときにでも取ってくればいいだろう。
 昼過ぎにはあゆの塩焼きが届けられることになっている。
 さやにポン酢作りを任せ、夕月は鰹節を削って出汁作りだ。
 俺はまず牛肉のスライス、できるだけ薄く切っておく、次に鴨肉を少し厚めに切って、軽く塩をしておく。
 荷車の音がして、瓶を地下から運んで行った。やっぱり常さんにも手伝わせていたし。
 このくらいだとほどなく終わったので、水菜か壬生菜の類いをよく洗い、7センチくらいに切っておく。見た目はかなり大量だが、煮るので量的には少なくなるはずだ。
 薄切り牛肉を出汁でしゃぶしゃぶして水菜とハリハリ鍋風に仕立て、ポン酢に付けて食べる。これを煮るのは食べる直前だな。
 漬けてあった牛肉は炭火で焼くが、これも焼き立てにするため、切って串に刺しておく。生のロースも同様にして、塩を軽く振っておいた。
 松茸は濡れ布巾で汚れを拭き、石突きは固いところだけ包丁でそぎ取り、手で縦に半分に割り、斜めに串に通しておく。これも串焼きにする。
 鴨肉は出汁で煮て水飴と醤油で甘塩っぱく味付けをし、やはり7センチほどに切った葱を空焼きしておく。
 向こうに行ったら、豆腐を入れて味を染み込ませてから焼いた葱を入れ、ひと煮立ちしたら大きめな皿鉢に移す。鍋じゃなくて煮物の扱いにするためだ。
 少し早いが、休憩がてら朝食に万斎家に行き、食事を終えると、豆腐と羅螺焼きを受け取って戻って来た。
 しばらく前に大量に漬けた茄子のどぼ漬け(ぬか漬け)を出しておく。小茄子のヘタを取って漬けてあるので、よく洗って、少量の水に浸けておく。少し塩出しした方がいいこともあるが、変色を防ぐ意味で少量の水に入れているのだ。お出しするときは水を切るが、茄子はまるのまま食していただく。
 午後2時過ぎに鮎が届けられた。ついでにその荷車を借りて、そのまま鍋や食材を乗せて伊周邸へ運んだ。
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