印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page20 -
 心配したが、みんなビールを楽しんでいるようだ。
 三后さま、三酒豪さまと言った方が合っているかもしれないが、どんどん飲まれているのでお口に合ったようである。
 詮子さまは笑って伊周さまの肩をばんばん叩かれているのは上機嫌なのだと思う。
 
 俺は主上と道隆さまの間に行った。
「んー、これはいい! どんどん飲める」
「お気に召してよかったです。主上はいかがですか?」
「甘くて苦くてしゅわーとして不思議な飲み物ですね。嫌いじゃありませんけど」
「結構飲んではるよ、ウチもこれなら飲めるし」
「本当にヒカルは珍しいものを作りますね。うちにもいて欲しいくらいです」
「わぁはっは、ダメだ伊佐、光はうちのだ。お前や伊周でもやれんわ」
 もう一度一通りお注ぎして、昌子さまと詮子さまの間に移動した。
「いかがですか?」
「美味しいです、ちょっと甘くて、ほんのに苦くて、さっぱりしてるので料理とも合いますね」
「お口に合ってよかったです」
「いいわよ、これ。かなり好きかもしれない。光ちゃんって料理もできるんだ、時々作りに来てよ」
「喜んで、しばらく京を離れますが、戻りましたらやらせていただきます」
「ねぇ、あんたの作戦成功したわよ」
「えっと、何の事でしょう、詮子さま」
「すっごい、この酒が気に入ったから、伊周も大好きになっちゃった」
「そうですか、ありがとうございます」
 ここも一通り注ぐと、常さんと長さんの間へ行った。側に来ると思っていたしずかからジト目攻撃を受ける。
「常さん、長さん、ありがとうございました。初めてのビールは大好評だったみたいです」
「いやぁ、そう喜んでいただけると、職人冥利に尽きますな」
「まさか水飴から酒ができるとは、思いつきもしませんわ」
「水飴もいい出来ですね。格段に甘みが増してますから。この前、飴も作ってみたんですが上々でした。万斎家でも今度売り出したいので、水飴もどんどん作ってください」
「承知しました」
「ところで光さま、このビールというのは酒殿で作ってもよろしいのでしょうか?」
「いずれはそうしたいとは思いますが、伊周さま次第ですから、もしでしたら聞いてみてください」
「わかりました」
 ふたりにビールを注いで、瑠璃と夕月の間に移動した。
「何でウチの方には来ないの!?
「待ってろ、ゆかり、そこは俺の席から届くから最後だ」
 飛鳥と瑠璃には頑張ってもらったからな。
「ありがとな、飛鳥、お前が一番がんばってくれたから、ビールが飲めるんだ」
「そうか、われも楽しんで作ったのぢゃから気にするでない」
 ちょっと照れてる飛鳥は初めてみるかもしれない。
「瑠璃もありがとな、っていうか、これからも頼む」
「任せて、光のためやったらがんばれるし」
「そ、そうか。夕月は料理ができて助かるよ。ありがとな」
「そんな水くさいこと言わないでください」
「ついでに朱鷺、明後日から佐渡に発つからよろしくな」
「ウチはついでけ? まあ佐渡のことならウチに任せるっちゃ」
 4人に注いで、つきと玉藻の間に移動した。
「てるとつき、どうだビールは。お前ら御神酒おみきばっかりだろ?」
「ひかる、逆だよ、てるたちに捧げた酒は全部御神酒になるんだよ」
「つきは飲んでなかったです。ずっと指輪に封印されてたです」
「まあ、てるもつきもみんなと仲良くしてくれな」
「うん」
「はいです」
「那美はどうだ? 飲めるか?」
「ええ、この喉が焼ける感じ、あの時を思い出します」
「あの時?」
「表産道が焼けて」
「言うなって、分かったから」
「オチ前なのに……」
 どのくらいしもの方に落とすつもりだったんだろう。
「玉藻も羅螺もよくやってくれて助かってるよ」
「ご主人さまのためにやっているだけですから」
「らーらー」
 一通り注いで、席に戻った。
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