印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page21 -
 待ちかねている、ゆかりとしずかの方を向く。
「どうだ、飲めるか?」
「ウチはあんまりかも。しゅわーとした御酒の方が甘くて好きかな」
「……光が一番好き」
「な、何言ってんの? え? しずかが光のこと好きだっていうの?」
「……何を今さら」
「そうだったんだ」
「お前、ツンデレ女王のときもしずか参加してたじゃないか」
「ウチと原子以外は遊びだと思ったのよ、諾だっていたし」
「……諾も本気」
「マジでぇ?」
「……本気と書いてマジ」
「分かったわ、勝負よ!」
「いや、今は止めてくれ、時と場所を考えろ。あかねは明後日からよろしくな」
「はい。お任せください。どんなご用でもさせていただきます。ひとときも離れません」
「いや、それは止めてくれ」
 危ないので注ぐだけ注いだら前を向いた。
「さや、お待たせ、ビールはどう?」
「私もゆかりと一緒で御酒の方が好きかもです」
「あ、聞いてたんだ」
「べ、別に聞き耳を立ててたんじゃありませんから、ちょっと耳に入っただけなんですから」
 ツンデレ風味だ。そこも聞いてたな。
「モトちゃんはどうだ?」
「あたしもあんまりかも。というかお酒はそんなに飲まなくてもいいし」
 ああ、親が飲む場合、同じように飲むようになるか、嫌気がさして飲まなくなるかってあるもんな。っていうかまだ子供だし。
「諾はどうだ?」
「私は好きです。鮎と凄く合ってますし、鴨や牛肉とも合ってます」
「だな、流石は諾だ。教えとくけど、ビールは夏に冷やして飲むと最高だぞ、塩気のあるものと合うから枝豆を茹でて塩を振って熱いのを食べて冷たいビールで流すんだ。ただ、ビールはおしっこが近くなるからな、そこだけは仕方ないんだが」
「そうなんですか、『夏は麦酒、茹で立ての枝豆に塩を振りたる。鮎もなお。冷やして飲むはいとをかし。飲みて樋殿ひどのの近くなりたるはわろし』って感じですかね」
「だな」
 だが、書くなよ、それは書いちゃだめだ。樋殿っていうのはトイレ用スペースのことである。
 みんなに注いで、また少し食って、結構飲んで、串焼きの追加をしに行く。
 用意したビールはほとんどなくなり、発泡性の御酒を飲んでいる人もいる。三酒豪さまは絞りたての御酒と飲み比べていらっしゃるようだ。
 道隆さまは猪口はまどろっこしいとコップ酒である。飲まないようにと言ったのは俺なのに、酒を造ってそれに合う料理をしているんだから止めようがない。それにしてもご機嫌だな。水を差すのは控えよう。
 
 時が過ぎ、主上はお帰りになられたが、父親がいるということで定子さまは残られた。常さん、長さんも帰って行った。が、他は動く気配なし。
 酒が過ぎると思い、お茶を焙じ、お出しした。
「気が利くわねぇ、光ぅ、ちょっとさっぱりしたのが欲しかったのよ」
 詮子さまはへべれけじゃないですか。
「よし、光ちゃんも飲もう!」
「そういえば、光くんから美人の順番をまだ聞いてなかったです」
「みなさんお綺麗ですから、順番なんてとてもとても」
「じゃあ、何のだったら順番決められるのよ」
「つ、ツンデレ女王とか?」
「何ですかぁ、それ」
 したくはなかったのだが、ツンデレについて説明した。
「じゃあそれで決めるわ」
「ちょっとお待ちください。ついでにウチらも勝負しますので、ご一緒させてください」
「ゆかり、余計なこと言うなよ」
「だってぇ、ツンデレ女王を決めるんでしょ? ウチが出なくてどうすんのよ」
「勘弁してくれ、どれだけの人数がいると思ってるんだ」
「あんたは聞くだけだからいいじゃない」
「まあ、そう、では、あるん、だが……」
「で? 順番はどうやって決めるの?」
「……お任せあれ」
 参加者を募るとかじゃなくて、女の子全員分の線を引きやがった。
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