印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page23 -
 夜も更け、そろそろお開きにすることになった。
 三后さまを牛車にお乗せし、道隆さまと定子さまとモトちゃんは牛車で、俺とあかねはみんなと片付けの後、歩いて帰ることにした。
 片付けも終わり、家路につく。疲れた。
「光さま、何でツンデレなんですか?」
「さっきのあれか? 前にもやったからだが、最初にそれにしたのは結果が正確には決まらないからなんだ」
「決まらないから、ですか?」
「ああ、マジにやって勝敗が付いたら面倒なことになるだろ? 適当に遊び感覚でやって、勝ち負けを決めるのは俺だもん。角が立たないと思ってさ」
「昌子さまが優勝というのは、いいんですか?」
「最年長だし、まあ神さまとか妖怪を除いてだけど、優勝しても結婚しろってことにはならないだろ? 最初は正妻を決めるとか言って始めたんだから」
「なるほど。じゃああたしのもダメじゃないんですよね」
「ああ、あかねのも好きだぞ。けど、ツンデレができなくたっていいんだ。本当に遊びなんだから」
「じゃあ、光さまは他にどんなのがお好きなんですか?」
「そうだな、俺が好きだって気持ちが伝われば、何だっていいけどな」
「ホントに良かったのって誰でした?」
「面白かったっていうか笑ったのは詮子さまだな。良かったってのは秘密だ」
「私は笑えませんでした」
「そうか? まあツボは人それぞれだからな」
 屋敷に着いて、また明日頼むなと言って別れ、着替えるとすぐに睡魔が襲ってきた。
 
「ちょとぉ、早くしてよね」
『はい、ただいま』
「こっちも空だっちゃよ」
『すぐお持ちします』
「腰揉んでよ」
『お待ちを』
「ねぇ、暑いから雨振らせてよ」
「雪の方がいいって」
「なら春にするっちゃよ」
「秋の方が好き」
『だ、誰か、誰か助けてぇ!』
 
 夢か……短けぇ夢だったな、じゃない、変な夢だったな。
 女の声は枕部のやつらに似てたけど、男は誰だ?
 
 明日の出発の準備のために枕部は休みだ。まずは修理職に出向く。
 また御輿のパーツをもらいにである。
「おはようございます、光さま、どうされましたか?」
「おはよう、神棚がもうふたつ必要になってさ、またもらえないかと思って来たんだが」
「そうですか、私もあの神棚に触発されましてね、いくつか作ってみたんです。こちらへどうぞ」
 なるほど、いくつも作ってある。
「小さなのがいいんだけど、そのふたつ、いいかな」
「ええ、どうぞどうぞ。どちらへ置かれるのですか?」
「旅に出るんで、馬車になんだが」
「良かったら私が取り付けさせてもらいますが」
「ああ、そうしてくれるとありがたい」
 神棚と板、大工道具を持って馬車のところに行き、神棚を取り付けてもらった。天井近くなので邪魔にはならないだろう。
 礼を言って、今度は万斎家に行く。食事をするのではない。
 3店の店長を集めてもらい、話をした。しばらく留守にするので頼むということ、何かあったら伊周さまに報告することなどを伝える。
 それから、3人に枕部まで来てもらい、食料庫から日持ちしなさそうなものを全部万斎家に持っていってもらう。惣菜なら使えるだろうし、ダメにしたらもったいないからだ。忘れちゃならないぬか漬けも持たせ、朝晩必ず混ぜるように頼む。
 4人で運び、そのまま朝食を食べることにした。久しぶりにたぬきうどん(天かす)と盛り蕎麦を注文する。しばらく食えなくなるからな。
 こんなことをしてると、もしかしたら死亡フラグなんじゃないかと思ってしまった。
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