印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page24 -
 そこへ珍しく伊周さまがいらした。モトちゃんも一緒である。
「珍しいですね、伊周さま」
「ええ、昨日は飲み過ぎましたから、さっぱりと盛り蕎麦にしようかと思いましてね。原子を見かけたので一緒に来ました」
「光を探してたら、お兄ちゃんに会ったんだ。べ、別にあんたに会いたくて探してたんじゃないんだからね」
「そうか、会いたかったのか」
「はぁ? 言葉が通じないわけ? 会いたくて探してたんじゃないってぇの!」
「じゃ、何の用だ? うちに帰ってからじゃダメな話なのか?」
「べ、別に、いいけど」
「ふふ、原子は光といたいんですよ、私だって光と離れるのは寂しいですから」
「でも、モトちゃんは一緒に行くんですよ」
「光、無事に帰ってきてくださいね。そうだ、無事に帰れたら何でもひとつ願いを叶えてあげましょう」
「いえ、伊周さま、死亡フラグが確定するようなことは言わないでください。それより注文しましょう。伊周さまは盛り蕎麦で、モトちゃんは何にする?」
「そうねぇ、たぬきうどんかな、天かすのやつ」
「はい、お待ち遠さまでした。盛り蕎麦とたぬきうどん、天かすでございます」
「早っ!」
「俺が注文したやつだけど、いいよ先に食べて」
 店員に注文を告げた。できた方から持ってくるように言う。
「いいんですか? 光」
「ええ、お先にどうぞ、延びないうちに」
「では、いただきます」
「いただきまーす」
 いただきますを唱和するのが癖になってるな。
 すぐに盛り蕎麦が来たので食っていると、うどんも来たので食った。
 ふたりより早く完食である。伊周さまは二日酔いで、モトちゃんは女の子だもんな。
「早っ!」
「光は二日酔いにはならなかったのですか?」
「はい。前に二日酔いになって懲りたので自重しました。でも、伊周さまは仕方ないですよ。3酒豪のお相手ですから。でも詮子さまはご機嫌だったから良かったです」
「そうそう、あの酒はまだありますか? ご所望なもので」
「枕部の食料庫に50本ほどおいてありますから、お持ちください。瓶は再利用しますので、戻しておいていただけると助かります」
「分かりました。酒殿の方で作りたいと言ってきたのですが、どうしたものでしょうか」
「伊周さまのご判断次第ですが、瓶や王冠は作れないでしょうから、現時点では作れないと思いますけど」
「そうですね、そう言って待ってもらいましょう」
「ねぇ、光、あたしらが乗る馬車なんだけどさ、誰がどれに乗るか光が決めてくれない?」
「ん? 阿弥陀籤じゃないのか?」
「阿弥陀籤になりそうだから言ってるんじゃない」
「モトちゃんは俺が別の馬車だって言ったら納得するのか?」
「するわけないでしょ? 光とあたしは一緒なの、そのために言ってるって分からないわけぇ?」
「光、私からもお願いします。近くに置いて原子を守ってあげてください」
「伊周さまに言われたら仕方ないですね。ちょっと考えて見ます」
 食べ終わるのを待って、3人で枕部へ。伊周さまにビールの場所を見てもらった。
 伊周さまは帰られたが、モトちゃんは残った。
 さて、じゃあ誰がどれに乗るか考えるか。
 
 壮呂号:ゾロ、猴、狗、禽、伊佐、羅螺(連絡用)
 陽光号:てる(神棚)、俺、あかね、モトちゃん、諾、さや、玉藻
 月光号:つき(神棚)、ゆかり、しずか、飛鳥、瑠璃、夕月、朱鷺
 那美はどちらかの神棚、自由選択
 
「光、何やってんの?」
「……配車?」
「ああ、お前たち準備はいいのか?」
「ちょっと見せなさい……ダメよ、こんなの」
「そうですね、ヒカル、これはダメです」
「伊佐!」
 寄ってたかって書き直し始める。
 そんなことをしていたら続々と来て、結局全員が集まっていた。
 ちょうどいいか、話合って民主的に決めよう。
「だからさ、あかねは俺とモトちゃんの世話で来るんだから、この3人は一緒なんだって。伊周さまにも頼まれたから、これは決定なの!」
「ヒカルは、私が男たちの中にいてもいいというのですか!」
「いや、伊佐男だし」
「妾もご主人さまのお側を離れるわけにはいきませんから」
 うーん、どうしよう。
「伊佐は、男なんだからゾロと一緒な。囲碁でもしてけばすぐに着くさ」
「囲碁? そうですね、ならば問題ありません」
「羅螺を監視に付けるから、ってことで、やっぱりこうだな、決定」
「「「えーっ!」」」
「決めたの! これで行くからな」
 いっこも民主的じゃなかったりする。結局、最初に書いたまんまにした。
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