印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page28 -
 時間までには、みんなが揃い、いよいよ出発だ。窓(板だけど)を開け、そこから上半身を出して俺は言った。
「伊周さま、行って参ります! さあ、行こう! 旅の始まりだぁ!」
「何張り切ってんだか」
「いや、モトちゃん、男というものはだな、おぉっとっ」
 馬車が動き出し、窓から落ちそうになった。
 休憩以外は馬車の中なので、ほぼやることがない。信長たちは囲碁をしながらだというからまだいいだろうけど。
「光さま、お嬢さまからの伝言があります。『光、あんたどうせ暇でしょ? 馬車の中で羅述書きなさいよね』だそうです」
「ああ、そうか。それで紙と硯が置いてあったのか」
 まあ、暇だし、モンスターも出ないだろうし、何か書くか。にしても、どうしてもの真似を入れるんだろう?
「光はどんなのにするんですか?」
「考え中、さやは?」
「私は諾みたいなのが書きたいので、旅の間に諾に教えてもらうつもりです」
「じゃ、諾は?」
「私は前のを練り直そうと思ってます」
「そうか、モトちゃんはどんなのにする?」
「内緒だけど、淡い恋心とかいいかもって思ってるんだ」
「へぇ、あかねは?」
「あ、あたしですか? 書きませんけど?」
「字って書ける?」
「はい、一応は」
「じゃ、何か書いてみな。何でもいいから思ったこと書いたり、想像したことを書いたりすればいいから」
「教えていただけますか?」
「ああ、もちろん」
「なら書きます」
「ご主人さま、妾も書いていいでしょうか」
「おお、書けよ。妖怪の話でも何でもいいからさ」
「妖怪と人間の悲恋にします」
「ああ、いいんじゃないか」
「てるも書くよー」
「いいぞ。何でもいいから書いたら見せてみろ」
「うん」
 さぁて、なぁに書こうかなぁ……
 
 馬車に揺られ、ぼーっと焦点の合わない目で天井を見ている。浮かび上がる言の葉をそのまま綴ってみた。
 
『腐界が生まれてより千年、幾度も人は腐界の書物を焼こうと試みて来た。が、その度に腐女子の群れが怒りに狂い、地を埋めつくす大波となって押し寄せて来た。国を滅ぼし、街を飲み込み、自らの命が飢餓で果てるまで腐女子は走り続けた。やがて腐女子のむくろを苗床にして同志が大地に根を張り、広大な土地が腐界に没したのじゃ』
 
 まんまだな。こんなの話を広げられないし。別のはどうだ?
 
『あたしは魔女のキリ、黒猫のルリと修行の旅に出たの。魔女は13歳になると修行に出なくちゃいけないんだって』
「ニャーニャー」
「大丈夫よ、ルリは心配性ね」
「ニャーニャー」
「そんなのいいから、ラジオ付けて」
 
 名前変えただけだし。ルリは最初から完全な猫だし。喋らせてみるか。
 
『あたしは魔女のキリ、黒猫のルリと修行の旅に出たの。魔女は13歳になると修行に出なくちゃいけないんだって』
「あのね、ちゃんと計画しないでどうするつもりなの?」
「うっさいわねぇ、ちゃんとやってるって、ルリは心配性なんだから、ったく」
「あぁあ、あんたなんかと来るんじゃなかったわ」
「チッ、そんなのいいから、ラジオ付けなさいよ」
「自分で付けるか、でなきゃ、お願いします、でしょ?」
 
 主人公を男にしたらどうだろう。
 
『おれは魔法使いのリキ、黒猫のルリと修行の旅に出た。魔法使いは13歳になると修行に出なくちゃいけないんだ』
「あのね、ちゃんと計画しないでどうするつもりなの?」
「うっさいなぁ、ちゃんとやってるって、ルリは心配性なんだよ、ったく」
「あぁあ、あんたなんかと来るんじゃなかったわ」
「まあいいから、これ着けてくれよ」
「自分で着けるか、でなきゃ、お願いします、でしょ?」
 
 ほぼ同じ内容なのだが、性別を変えて字を変えただけでエロくなるな。大発見だ。バースコントロールってやつだな。
 次の作品は、と。
 
『旧式の飛行機が置いてあり、壁には妙な城の写真が貼ってあった』
「これはね、父さんが撮ったラピュータっていう空に浮かぶ城なんだ」
「ラピュータ?」
「そう、昔、スウィフトっていう人が書いたものだから、ラピュータはセーフなんだ」
「そっかぁ、ラピュータなら大丈夫なんだね!」
 
 それ以外はアウトっぽいけどな。
 だめだ、大好きな監督の作品から離れないと、オリジナルのものが書けないな。
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