印Let's Write The Japanese First Light Novel.
Since 2012-06-01
Update 2014-07-01
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第1巻 時間と歴史

第2巻 羅述と衛姥

第3巻 事件と救出

第4巻 牛肉と麦酒

第5巻 旅路と佐渡


主要キャラ 画像



枕草子 原文 全323段




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- 【俺のラノベは平安絵巻】 第5巻:page33 -
「よし、何か書くから、静かにしてろよな」
 俺はそう宣言して紙に向かった。
 海外のファンタジー風ってのはどうだろう。あれ読んでて困るのが、歌だという部分が出て来たときだ。楽譜でもあればいいが、そうじゃないから単に読むだけになる。ただ、その手のファンタジー作品だという雰囲気は出るけど。
 歌か、平安だと和歌ってことだよな。
 すぐには作れないから、まずは模倣からだ。
 
 参考:ちはやぶる 神代かみよも聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 在原業平
 俺作:はしやぶる 紙白い数 減ったかな ネタくれないで 水くさいとは
──何でもいいから、早く書きなさいよね
 
 参考:わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 元良親王
 俺作:わさびれば 今またおなじ 成瀬○なる みそを付けても 合わんと思うぞ
──何よ、あたしは料理ができないって言いたいわけ?
 
 参考:みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ 中納言兼輔
 俺作:ミカの腹 わき乳なルル いずみちゃん いつ見たのとか 俺しかるラム
──ウチだけを見てればいいっちゃよ
 
 参考:ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ 紀友則
 俺作:ひさかたの 光のどつき 春の日に しずかあえなく 鼻血散る散る
──……もっと、ぶって
 
 参考:契りきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波越さじとは 清原元輔
 俺作:ついに来た 片実かたみゆずを しぼりつつ 末の松茸 なみさじとは
──松茸だぞ、ユズ小さじ1杯じゃなくてスダチにしろよ
 
 参考:もろともに あはれと思え 山桜やまざくら 花よりほかに 知る人もなし 前大僧正行尊
 俺作:もろとしに あわれと思え 姥桜うばざくら 花よりほかに 知る人もなし
──花ちゃん、もういいの。私、男なんていらないから
 
 うーん、行尊ってまだ生まれてもいないな。2文字変えただけなのは我ながら流石だ。
 じゃあ、やつらのもやっとくか。
 
 参考:夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ 清少納言
 俺作:身をこめて 鳥の唐揚げ はかるとも 4人大阪 せきアジせきサバ
──何、あんたら鳥唐とりからよりそっちかい?
 
 参考:めぐり逢ひて 見しやそれとも 分かぬ間に 雲隠れにし 夜半の月影 紫式部
 俺作:めぐり逢いって 見たかそれとも まだだった? 貸してくれ西にし  後半のとこ
──最後の歌んとこが良いって、西よぅ、俺、後半見てねぇよ
 
 うーん、後世には残せないなぁ。ちなみに、参考部分は書いはいない。
「書いた? 見せなさいよ!」
「あ、ダメだって」
 読まれたし。
「最初のはウチのことかな?」
「……もっと、ぶって」
「食べ物のが8つのうち3つもあるって、やっぱり光ね」
「でも、殆どが恋の歌だぞ」
「どこがよ」
「端破るだろ、わさび塗ればだろ、ミカの腹だろ、もろトシにだろ、身をこめてだよ。ひさかたのだって一種の愛情表現だ」
「あんた、歌作るのやめといた方がいいわよ」
「もろとしにっていうの、何か悲しい歌ですね」
「あかねは大丈夫だって、絶対」
「……あたしがなりそう」
「しずかも大丈夫だって、多分」
「……多分?」
「いや、きっと」
「……お金返すから優しくして」
「分かった、もらってやるよ」
「……光、あたしの夫になった」
「金だからな、金をもらってやるって言ったんだ!」
 あまり変えてないのもあるから、覚えられないようにすぐに取り上げた。
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